アスクルが海洋ごみの漂着被害を受ける長崎県対馬市を支援！海洋プラスチック11％配合の「やさしいバスケット」を販売開始

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アスクルが海洋ごみの漂着被害を受ける長崎県対馬市を支援！海洋プラスチック11％配合の「やさしいバスケット」を販売開始

Link with SDGs編集部最終更新日: 2025-02-18

オフィス用品の事業者向け通販サービス「ASKUL」と一般ユーザーに向けた雑貨通販サービス「LOHACO」を展開するアスクル株式会社は、環境課題へ向き合う取り組みの中で、長崎県対馬市とSDGs連携協定を結んでいます。

対馬は近年、季節風や海流の影響から、大量の海洋ごみの漂着地となっており、環境破壊が危惧されています。

アスクルは、対馬に漂着したブイを再利用したバスケットを開発。2月12日より、ASKULとLOHACOのサイトで販売が開始されました。バスケットの売り上げの6%は対馬市に寄付され、寄付額は海洋ごみの回収や処理に役立てられます。

対馬に流れ着いた海洋ゴミを再資源化、丈夫なバスケットを販売

対馬の海岸にプラスチックごみとして漂着したオレンジ色のブイを再資源化し、11％配合した再生プラスチック製「やさしいバスケット」が、通販サイト「ASKUL」と「LOHACO」にて2月12日より販売中です。

アスクル株式会社は、2020年のレジ袋有料化の義務化をきっかけに海洋プラスチック問題に着目。国内で海洋プラスチックごみが特に多く漂着する長崎県対馬市への支援を決め、2021年2月に「SDGs連携協定」を締結して課題解決への取り組みを進めています。

今回の「やさしいバスケット」は、対馬市に漂着する海洋プラスチックごみの約5%を占める漁業用ブイ（※）を混ぜ込んだ再生プラスチックを原料として約11％配合しています。

※対馬海ごみ情報センター「対馬市海岸漂着物モニタリング調査令和5年度　報告書」

漂着したブイのごみ　画像引用：TSUSHIMA×ASKUL projectサイト

電動工具など重量のあるものを入れても使いやすいことから口コミで“堅牢”な商品を開発すると定評のあるリングスター社とともに、タフな使用環境にも便利なバスケットとして開発されました。

サイズは16L／27Lの2サイズで展開、35kg／50kgの耐荷重があり、持ち手の部分を内側に倒すことで物を入れたままバスケットどうしを積み重ねて使用できます。

着色はせず、海水や紫外線で劣化したブイの色を活かした、“くすみオレンジ色”1色で展開。高品質、高機能、色合いも職場や生活空間にもなじみやすい、使う人・環境、みんなにやさしいバスケットです。

収納ボックスや整理箱としてはもちろん、学校での本の持ち運び、工具入れやアウトドアなど幅広い用途での活躍が見込まれます。

また、売り上げの6%は対馬市に寄付され、寄付額は海洋ごみの回収や処理に役立てられます。

対馬の海洋ごみ課題解決を目指す「TSUSHIMA×ASKUL project」

九州と韓国の間に浮かび「国境の島」とも呼ばれる対馬は、広大な森と豊かな海に囲まれ、対馬固有の生態系だけでなく、大陸側と日本側両方からの動植物や文化が混在しています。

近年、対馬各地の海岸で日本や近隣諸国で発生したごみが大量に漂着し、環境破壊が危惧されています。対馬海流や北西からの季節風の影響で流れてきた海ごみを、島を囲むリアス式海岸特有の複雑な地形が受け止める形となり、世界的なホットスポット「海ごみの防波堤」になっています。

画像引用：TSUSHIMA×ASKUL projectサイト

毎年２～３万㎥の海ごみが漂着し、そのうち回収できるのは約８千㎥、漂着量のわずか３分の１程度です。

画像引用：TSUSHIMA×ASKUL projectサイト

透明度が高く美しい海とは対照的に、海岸は見渡す限り全てが海ごみで埋め尽くされています。紫外線などで劣化したプラスチックが微細化され、マイクロプラスチックとなり海ごみの絨毯になっています。

マイクロプラスチックが生成されないように、いかに早い段階でゴミを回収するかがカギとなりますが、現状はすべてを回収しきれない状況です。

「TSUSHIMA×ASKUL project」では、海洋プラスチックごみを再利用するなどのサーキュラーエコノミーの活性化や、ごみ回収の支援などを推進しています。

TSUSHIMA×ASKUL projectサイト
https://askul.disclosure.site/ja/themes/171