小学生がエシカル消費について学ぶ!「TOKYOエシカル体験ツアー」
皆さんは「エシカル消費」という言葉をご存じですか?
エシカル消費とは、環境や人権に対して十分配慮された商品やサービスを選択・購入することです。
これはSDGsの目標12である、「つくる責任 つかう責任」達成に大きく貢献すると期待されています。
そんなエシカル消費を小学生やその保護者に知ってもらうべく、TOKYOエシカル体験ツアーが2024年1月27日に開催されました。
今回のツアーは、生活用品の専門商社である株式会社三栄コーポレーションと東京都の共催イベントで、20名強の小中学生と、その保護者が参加しました。
1年で東京ドーム112杯分!日本のごみの実情とは
このイベントではまず、東京都の職員よりエシカル消費に関する説明が行なわれました。地球温暖化による気候変動や、海洋プラスチックごみが生物に与える影響などをわかりやすく解説。
有害物質の含まれるごみが放置されることにより環境が汚染されることや、日本の埋め立て地の寿命は20年強であることなど、深刻な状況を生徒たちは真剣な表情で聞いていたそうです。
日本の家庭において1年間で東京ドーム112杯分のごみが出るという話には「ごみってそんなに多いの?」という驚きの声もあがりました。
廃材がバッグやスウェット、絵の具に生まれ変わる!
今回のイベントでは、三栄コーポレーションが扱うリサイクル材を使用した商品ブランドが紹介されました。
はじめに紹介されたのは「AIR PAQ」というブランドのバッグ。生地にエアバッグの廃材、バックルにはシードベルトの廃材が使われています。
また、三栄コーポレーションのスタッフが着用していたスウェットも、衣料品の製造工程で出るコットンの端材・端切れをリサイクルして作られたものでした。
最後に行なわれたのは、オリジナルのエコバックを作るワークショップです。生徒たちは「べじからふる絵の具」と呼ばれる廃材野菜から作られた染料で絵を描きました。使用した絵の具がどんな野菜から作られているか当てるクイズも実施され、普段口にしている野菜が鮮やかな絵の具になることに驚いた様子だったそうです。
参加した生徒からは「ウミガメの気持ちになって、ごみについて考えたい」との声
ワークショップを交えながら、エシカル消費やごみ問題について学んだ今回のイベント。小学生と保護者の方からは、こんな感想が寄せられたそうです。
参加した小学4年生の男の子
「海でプラスチックのごみを食べたり、ごみに絡まってしまったウミガメの気持ちになって、ごみについて考えてみようと思いました」一緒に参加した保護者の方
「子どもたちはSDGs という言葉は知っているけれど、今日のように実際に学び、触れて、体感したことによって、よりごみ問題やエシカル消費を身近に感じ、問題意識を持てるんじゃないかと思いました」
実際に見たり触れたりしながら学ぶことで、エシカル消費についての理解を深められた様子でした。
今回イベントを開催した株式会社三栄コーポレーションはエシカル消費をより多くの都民に広めるため、2022 年に東京都がスタートした「TOKYO エシカル」に参画しています。
■TOKYOエシカル公式サイト
About|TOKYOエシカル|公式 (ethical-action.tokyo)
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■ニュース提供元:三栄コーポレーション
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