新幹線の売店に電子レシートを導入！夏休みの利用もペーパーレスでスマートに

SDGsニュース

SDGs NEWS

SDGsつながる企業

活動紹介

新幹線の売店に電子レシートを導入！夏休みの利用もペーパーレスでスマートに

Link with SDGs編集部最終更新日: 2023-07-25

株式会社ジェイアール東海パッセンジャーズが運営する新幹線利用客向けの売店「デリカステーション」では、東芝テック株式会社と東芝データ株式会社による電子レシートサービス「スマートレシート®」が6月より導入されています。

急ぎの利用客の多い新幹線の売店で、不要になりやすい紙のレシートの受け渡しを無くして電子化させることにより、紙資源の削減と、買い物の利便性向上が目指されます。

新幹線改札内の売店で電子レシートを導入

東京から新大阪間の東海道新幹線改札内のコンコースやホームにある売店「デリカステーション」では、電子レシートサービス「スマートレシート®」の導入を6月から開始しています。

「スマートレシート®」とは、東芝テックが開発し、東芝データが運営支援する電子レシートサービスで、会計時に通常は紙で提供される購入商品の明細レシートを電子化し、データを管理・提供します。

サイトURL：https://www.smartreceipt.jp/

利用客は、スマートフォンにあらかじめ無料アプリをダウンロードし会員登録を行なったうえで、アプリ内のバーコードをレジで提示すると、レシートが電子化されます。

電子レシートは13ヵ月間閲覧可能で、さらにキャンペーンやクーポン機能などが付いています。

新幹線を利用する客は、出張や急な立ち寄りなど店内での滞在時間は非常に短く、店側は迅速な対応が求められます。キャッシュレス決済が主流となった今、紙のレシートの受け渡しを無くすことで、紙資源削減による環境保全とともに、買い物の利便性向上が期待されます。

数日で30リットルのレシートロスを改善へ

これまでデリカステーションを利用する客に手渡ししていたレシートは、目の前の不要レシート入れに捨てられることも多く、その量は数日で30リットルのゴミ袋が一杯になるほどだったとのことです。

「スマートレシート®」の公式サイトによると、全国で1年間に販売されるレシートロールは長さにすると1,512万キロ、地球378周分に相当します。

実はレシートによく使用されている感熱紙は、リサイクルに不適合で、常に新しい紙素材によってつくられます。このため、利用されることなく会計直後に捨てられるレシートのロスは環境課題の1つになっています。

東芝テックは、2022年度の「スマートレシート®」実績を、約4000万枚発行と発表しました。これは紙レシート換算で、東京⇔ホノルル間約6,000キロの削減に相当するそうです。

東京-ホノルル間をつなぐ約6,000kmに相当！
電子レシートサービス「スマートレシート®」1年間で4,000万枚の紙レシートを削減

引用元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000110317.html

「スマートレシート®」の導入について、ジェイアール東海パッセンジャーズ店舗事業部の藤岡さんは次のように述べています。

「長期にわたる店舗運営の中で、仕入れや光熱費、人件費などさまざまなコストの上昇が引き続き予想されるため、将来に向け一層の合理的なコスト管理が求められています。『スマートレシート®』は、紙のレシートの購入や廃棄にかかっていたコストが削減される点で非常に効果的であると認識しています。

また、紙のクーポンから電子クーポンへの移行により、お客様から受け取った紙を数えるなどの作業が効率化できることも魅力と感じました。

デリカステーションは、新幹線を利用しない限りお客様の再来店がほぼ見込めないという環境で、紙のクーポンは回収率が低い割に印刷や配布の手間やコストがかかってしまうという課題もありますが、電子クーポンはそういった手間やコストがなく回収が簡単であることも便利に感じました。今後は、複数のデータ連携によって、より大局的な視点でのマーケティング施策が実現できる可能性も考えています」

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

■ニュース提供元：東芝テック株式会社

https://www.toshibatec.co.jp/

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

この記事が気に入ったら、ぜひフォローしてください！

Link with SDGs編集部

SDGsはもちろんのこと、サステナブル・エシカルな視点から記事を制作する編集者・ライターの専門チームです。社会課題から身近にできることまで幅広く取り上げ、分かりやすくお伝えします。