甲子園エリアでAI自動運転EVバスの実証実験へ 西宮市と阪神電鉄が駅前へルート拡大し8月末より開始、一般乗車は11月から
西宮市と阪神電気鉄道株式会社は、国土交通省の補助金を活用し、甲子園エリアで自動運転EVバスの実証実験を実施します。
2026年8月31日から2027年1月30日まで(うち約100日間)を予定し、運行ルートは甲子園駅前までと、昨年よりも拡大します。
同社は、路線バスの運転士不足といった社会課題も背景に、2027年度中の自動運転レベル4の認可取得を目指すとしています。
国交省補助金を活用し、自動運転レベル2で実証
今回の取り組みは国土交通省の「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転社会実装推進事業)」を活用して行われます。実証実験では、自動運転EVバスによる「自動運転レベル2」での運行となります。
自動運転レベル2は、アクセル・ブレーキ操作およびハンドル操作の両方が部分的に自動化された状態を指します。車両には自動運転EVバス「Minibus 2.0」を使用し、最高走行速度は約40km/hとしています。

甲子園駅前発着の「東西2ルート」に拡大、AIで認知・判断機能を高度化
昨年度の実証実験では、ららぽーと甲子園周辺から浜甲子園地区までを周回するルートを約90日間運行し、合計で約2,000人が乗車しました。
今年度は、甲子園駅前を起終点として浜甲子園方面を結ぶ「西ルート」と、UR浜甲子園団地方面を結ぶ「東ルート」の2ルートを運行します。また、自動運転の認知や判断機能にAI技術を活用し、AIシステムの調整期間も十分に設けることで、より人間に近い運転操作を目指すとしています。
甲子園駅前に乗り入れることで利用機会を広げ、自動運転レベル4の認可取得に向けた課題の把握・検証を行う考えです。なお、自動運転レベル4は、特定の走行環境条件を満たす限定領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態とされています。
運行ルート

・各停留所の位置及び時刻表は後日発表されます。
・自動運転の AI 学習や車両回送等のため、上記ルート以外を手動運転で走行する場合があります。
実施期間は2026年8月31日から、一般乗車は11月中旬予定
日程は2026年8月31日(月)~2027年1月30日(土)で、このうち約100日間の実施となります。8月26日(水)~28日(金)は事前準備として手動で試運転を行います。
一般の人の乗車は11月中旬からを予定しており、乗車開始日などの詳細は後日の案内になります。日程は予定で、予告なく変更となる場合があります。
西宮市・阪神電鉄などが連携、運転士不足への対応も視野に
実験主体は西宮市と阪神電気鉄道株式会社で、運行主体は阪神電気鉄道株式会社と阪神バス株式会社です。実験協力としてNTT西日本株式会社、株式会社ティアフォー、アイテック阪急阪神株式会社、株式会社阪神ステーションネットが参画します。
協賛には独立行政法人都市再生機構、学校法人武庫川学院、三井ショッピングパーク ららぽーと甲子園(三井不動産株式会社)が名を連ねています。
両者は、暮らしやすさや沿線の魅力向上を掲げるとともに、昨今課題となっている路線バスの運転士不足を背景に、持続可能な交通体系の構築を図るとしています。
2027年度中のレベル4認可取得を目標に検証を継続
西宮市と阪神電気鉄道株式会社は、今回の実証を通じて自動運転レベル4の認可取得に向けた諸課題を把握・検証し、2027年度中の認可取得を目指す方針です。
地域の移動手段の確保と利便性向上に加え、脱炭素化に寄与し得るEVバスの活用という点でも、公共交通の持続可能性を高める取り組みとして今後の展開が注目されます。
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