SAFELYが全国500人にマイボトル実態調査、最大の壁は「洗うのが面倒」 AIで“自作デザイン”のボトル配布で社内利用率が50.0%→73.9%に
株式会社SAFELYは、全国の男女500人を対象に「マイボトル利用に関する実態調査」を実施し、結果を公表しました。
調査ではマイボトル利用が広がる一方、習慣化を妨げる要因として「洗うのが面倒」「重い/かさばる」などが上位に挙がりました。
同社はあわせて、生成AIで社員が自らデザインしたオリジナルマイボトルを配布する社内実証を行い、3か月で利用率が50.0%から73.9%に上がったと発表しています。
背景:マイボトル普及の裏で続かない「習慣化の壁」
マイボトル利用は、使い捨て容器の削減につながる取り組みとして企業や個人に広がっています。一方で、環境に良いと理解していても行動が続かない状況について、同社は「SDGs疲れ」や「エコの形骸化」といった課題意識があるとしています。
こうした背景からSAFELYは、全国調査で利用実態と障壁を把握したうえで、自社をテストケースに「続けたくなる動機」を検証する社内実証実験を行ったとのことです。
全国500人調査:利用率は74.0%、不使用の理由は「洗うのが面倒」43.6%
全国の男女500人を対象にしたインターネット調査(2026年3月)では、「普段、マイボトルを使用していますか」という質問に対し、「いつも使用している」41.6%、「たまに使用している」32.4%で、合計74.0%が日常的に利用していると回答しました。
一方、「使用していない・使ったことがない」層に理由を聞くと、1位は「洗うのが面倒」43.6%、2位は「重い/かさばる」31.3%、3位は「衛生面が気になる」13.4%、4位は「忘れやすい」10.7%でした。同社は、メリットを理解していても日常の手間が上回り、習慣化から脱落する実態が見えたとしています。

社内の導入前調査:利用率50.0%、紙コップは月約1,000個使用
同社が社員23名を対象に行った導入前アンケート(2026年3月)では、「いつも使用している」18.2%、「たまに使用している」31.8%で、合計50.0%にとどまりました。非利用層は「使っていない」45.5%、「使ったことがない」4.5%で合計50.0%となっています。
非利用の理由も全国調査と同様に「洗うのが面倒」27.0%、「重い/かさばる」24.3%が上位でした。さらに社内の休憩スペースでは使い捨て紙コップが多用され、月間約1,000個、コストは毎月約12,000円が発生していたとしています。
施策:生成AIで社員が“自分で作る”オリジナルデザインボトルを作成・配布
こうした課題への新施策としてSAFELYは、生成AI(文章や画像などを作るAI)を活用し、社員一人ひとりがオリジナルデザインを作成してボトルにプリントするプロジェクトを実施しました。
デザイン経験のない営業やカスタマーサポートのメンバーも含め、全社員が画像生成AIで制作に参加したとのことです。同社によれば、以前に生成AIでデザインしたオリジナルTシャツを制作した取り組みがあり、今回はその「第2弾」と位置づけています。
完成したマイボトルは全社員に配布し、「会社から支給された備品」ではなく「自分が作った作品」として受け取ってもらうことで意識変化を狙ったとしています。
結果:配布後3か月で社内利用率が73.9%に上昇、理由は「愛着」42.1%
マイボトル配布から3か月後に行った導入後アンケート(2026年6月)では、「たまに使用している」52.2%、「いつも使用している」21.7%で、合計73.9%が利用するようになったと発表しました。導入前の50.0%から約24ポイント増となり、全国平均の74.0%水準に近づいた形です。
また、休憩スペースの紙コップ使用量も減少傾向にあるとしており、今後も継続観測するとしています。
「配布前は使っていなかったが、配布後に使い始めた理由」では、「自分で作ったデザインなので愛着がある」42.1%と、「会社から配布されたので、せっかくだから使ってみようと思った」42.1%が同率1位でした。「保温・保冷機能」10.5%を上回り、同社は“自ら作ったことによる愛着(自己関与)”が動機になった可能性があるとみています。

今後の展望:「義務」ではなく「楽しさ」から参加できる取り組みへ
同社は今回の調査と実証結果を踏まえ、SDGsや社会課題の解決を進めるには、正論や義務感だけでなく「楽しさ」や「自己表現」といった要素が重要だという示唆が得られたとしています。
今後も、同社キャラクターや生成AIなどのテクノロジー、クリエイティビティを掛け合わせ、社員が自発的に参加しやすいサステナブルな施策を推進していく方針です。
SDGsはもちろんのこと、サステナブル・エシカルな視点から記事を制作する編集者・ライターの専門チームです。
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