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㈱再春館製薬所 – SDGs企業紹介|リンクウィズSDGs

SDGs活動紹介

カラフルボーダー

SDGs OPERATIONS

不知火菊の栽培を通じて
地域の産業を育み、町の発展へ

㈱再春館製薬所

不知火菊との出会いと試験栽培への道のり

株式会社再春館製薬所は、人間が本来持っている自然治癒力や自己回復力を最大限に引き出すことを目指す、漢方の製薬会社です。1974年に誕生した、年齢肌専用の基礎化粧品「ドモホルンリンクル」は自社工場でつくった製品を、独自の通信販売システムで日本のみならず海外のお客様へもお届けしています。

 

「ドモホルンリンクル」は世界中で集めた天然原料から有用な成分を探し出し、それらを配合してつくられます。ここでご紹介する「不知火菊(しらぬいぎく)」もそのひとつで、熊本県の不知火地方で民間伝承のもと栽培され、飲まれていたものを原料として探しあてました。

再春館製薬所の研究開発員は、人が年齢を重ねるとともに増加するシワやシミの原因となる因子を、「不知火菊」(の成分)が抑えることができる、という有用性を2012年に熊本大学医学部との共同研究によって発見しました。このことにより、2014年には製品導入に向けた本格的な栽培を開始、翌年には実際に製品への導入が行える生産量を確保しました。

 

もともと「不知火菊」は、この地域の家庭の庭先や畑のあぜ道で育ててきた稀少な花だったため、化粧品の原料にするには、生産量が足りないことが大きな課題でした。せっかく良い原料を見つけても、それを製品としてお届けするためには地域の皆さんの協力がなければスタートラインにも立てません。そこで、再春館製薬所の研究開発員は自ら生産者のもとを訪れ、農家の皆さんと一緒になって試験栽培をはじめました。
地域で暮らす人々が必要な分だけを栽培していたものを、化粧品の原料として配合し全国のお客様にお届けしたい。地域の人々の生活や、生産に携わってくれる人々の雇用も考えつつ、無理のない栽培方法を見つけながら、持続可能な生産をめざして環境を整えていきました。

 

 

耕作放棄地を活用してさらなる増産へ

熊本大学医学部との共同研究で発見したのは、「不知火菊」が年齢とともに増加する「Angptl2」というタンパク質を抑制すること。ここにたどり着くまでには、世界中から400を超える植物を調査。その中でもっとも抑制する力のある植物が、私たちが働く熊本県に存在したことは偶然でもあり、とても嬉しいことでした。

 

それまでは学名もなく、ほかの地域では自生していない「不知火菊」の有用性にさらなる可能性を求めて、再春館製薬所の研究開発員は、生産者の皆さんと協力して栽培規模の拡大をはじめました。
200~300株と小規模だった生産量は2021年には3,000株、その翌年には8,000株へ。耕作を放棄された土地を再活用することで54アール(5,400平方メートル)もの広大な畑を生き返らせることができたことが、生産量の拡大につながっています。

 

そして、放置されていたビニールハウスの解体から、土壌の水はけをよくする工夫まで。耕作地を再び「不知火菊」の栽培に適した状態に戻すまでには相当な労力が必要で、再春館製薬所の研究開発員の想いや熱意に賛同してくれた生産者の皆さんが、快く協力してくださったことが一番の収穫でした。
また「不知火菊」は、わずか1年で畑の栄養を吸い上げてしまうほど強く、土に栄養を与えるために畑を休ませる必要があります。質の良い「不知火菊」の栽培には農家さんのこれまでの知恵と経験が様々な場面で活かされています。

 

 

不知火菊の良さを多くの方に感じて頂き、地域への貢献を

「不知火菊」の持つチカラを、「ドモホルンリンクル」をお使いのお客様や、生活者の皆様にお伝えするためには、さらに研究を重ねて、科学的に証明していく必要があると考えています。今は「ドモホルンリンクル」の独自原料として利用していますが、「不知火菊」の生産を永続的に行うためにも、再春館製薬所だけではない、新たな販路の必要性も感じ、検討を始めています。
また、不知火地方と呼ばれる熊本県宇城市は、県内でも随一の花の生産量を誇り、古くから花のまちとして知られています。「不知火菊」は11月の開花期を迎えるとたくさんの白い花を咲かせます。畑一面に広がる美しい景色は花のまちの新たな風物詩として、この場所を訪れた方々にも楽しんで鑑賞いただけるよう、農家の皆さんは道の整備もはじめています。

 

SDGsを強く意識して始めた活動ではありません。しかし、「不知火菊」というひとつの原料を通じて生産者のみなさんとつながりができ、栽培の拡大が新たな産業の基盤づくりの一歩となりました。
地域の雇用の必要性や、5年後10年後を見越した、持続可能な生産体系づくり。「不知火菊」の価値を高めることで、“まちづくり”にも貢献していきます。

 

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