「女性活躍が進む企業は本当にエンゲージメントが高いの?」アトラエ、上場企業のDEIB指標とエンゲージメントの関連を分析
株式会社アトラエは、企業情報データベース「eol」とチームエクスペリエンスプラットフォーム「Wevox」のデータを統合し、国内上場企業のDEIB関連指標と従業員エンゲージメントの関連性を分析したと発表しました。
業種や企業規模などの属性を考慮(統制)した分析でも、女性管理職割合とエンゲージメントの間に正の関連が見られたとしています。
同社は分析結果をもとに、2026年7月14日に「女性活躍指標と組織健全性の関連性」をテーマにしたワークショップを東京都港区で開催します。
eol×Wevoxで上場企業データを統合、DEIB指標とエンゲージメントを可視化
アトラエ社によると、株式会社アイ・エヌ情報センターが提供する企業情報データベース「eol」と、同社が提供する「Wevox」のエンゲージメントデータを企業単位で統合し、国内上場企業におけるDEIB関連指標とエンゲージメントの可視化および統制分析を実施しました。
DEIBは、多様性(Diversity)・公平性(Equity)・包摂性(Inclusion)・帰属意識(Belonging)の4要素を指し、人的資本経営(人材を資本として捉え、企業価値向上につなげる考え方)の成果を測る観点の一つとされています。
対象期間は2023年1月1日〜2025年12月31日、女性管理職比率などの公表データを使用
分析の対象期間は2023年1月1日から2025年12月31日までです。対象企業は、期間中にeolへ収録されていた東証プライム・スタンダード・グロース市場の上場企業およびWevox利用企業(各決算年のエンゲージメントデータを企業単位で紐づけられた企業)としています。
使用したDEIB関連指標は、女性活躍推進法や育児・介護休業法などに基づき公表された「女性管理職比率」「男女間賃金差異」「男性労働者の育児休業取得率」などで、あわせて業種・企業規模・売上高成長率などの企業属性情報も用いたとのことです。
女性管理職割合とエンゲージメントに正の関連、組織文化の項目で傾向が強いと説明
アトラエ社は分析結果として、DEIB関連指標のうちエンゲージメントと「明確に関連していた」のは女性管理職割合だったと発表しました。
また、その関連は賃金や制度といった待遇面よりも、「挑戦する風土」「事業への誇り」「経営への信頼」といった組織文化・経営に関する要素で強く現れたとしています。
さらに、昇進とともに女性比率が下がる傾向や、キャリアを重ねる中で女性のエンゲージメントが相対的に低下していく傾向が業種を問わず確認されたとし、重回帰モデルで業種・企業規模・売上高成長率などを統制した後も、女性管理職割合とエンゲージメントに正の関連が見られたと説明しています。
7月14日にオフラインでワークショップ開催、定員50人・参加無料
同社は分析結果を踏まえ、ワークショップ「DEIBは、組織をどう変えるのか〜Wevox独自分析から見えてきた『誰もが挑戦しやすい組織』の条件〜」を2026年7月14日(火)15:00〜16:30(開場14:30〜)に開催します。
形式は対面のワークショップで、会場は東京都港区麻布十番1-10-10 ジュールA 8F(株式会社アトラエ)です。定員は50名、費用は無料で、申込は専用フォームから受け付けるとしています。
アジェンダとして、DEIBとエンゲージメントの分析結果の共有のほか、データから見た「挑戦できる組織」の特徴や「Cognitive Diversity(認知的多様性)」の視点、自社の「挑戦機会の開放性」を考える内容が挙げられています。

人的資本開示の広がりを背景に、データに基づく検証の重要性も
人的資本に関する開示や、女性活躍推進法などに基づく指標の公表は広がっており、数値の把握だけでなく、組織の状態(エンゲージメントなど)とどう結び付くのかを検証する動きも重要になっています。
アトラエ社は、DEIB関連指標とエンゲージメントを企業単位で突合することで、人的資本経営が「形骸化」しないための分析にもつなげたい考えだとしています。
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