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地球の生物多様性の豊かさは73%減少、WWFが最新レポートを発表。「地球は危険な転換点、今後5年間にとる決断と行動が極めて重要」と警鐘 – SDGsニュース|リンクウィズSDGs
地球の生物多様性の豊かさは73%減少、WWFが最新レポートを発表。「地球は危険な転換点、今後5年間にとる決断と行動が極めて重要」と警鐘

地球の生物多様性の豊かさは73%減少、WWFが最新レポートを発表。「地球は危険な転換点、今後5年間にとる決断と行動が極めて重要」と警鐘

Link with SDGs編集部

世界自然保護基金(WWF)インターナショナルは、10月21日(月)よりコロンビアのカリで開催される国連の生物多様性条約第16回締約国会議(COP16)を前に、10月10日に『生きている地球レポート2024 -自然は危機に瀕している-』(英語名:LIVING PLANET REPORT 2024 – A System in Peril)を発表しました。

 

レポートは、1970年から2020年までのわずか50年の間に、自然と生物多様性の健全性を測る数値「生きている地球指数(Living Planet Index:LPI)」が73%減少し、地球が危険な転換点を迎えつつあると述べられています。

 

WWFは、今後5年間の各国政府や民間セクターの取り組みが極めて重要で、自然環境保全のあり方、食料システム、エネルギーシステム、金融システムの4つの分野での変革の必要性を訴えています。

地球の生物多様性の豊かさが73%減少で、WWFが警鐘

WWFインターナショナルは、『生きている地球レポート2024 -自然は危機に瀕している-』を発表しました。

 

 

この報告書は、地球の生物多様性の豊かさと健全性に、どのような傾向がみられるのかを調査したものです。

 

今回の報告書では、1970年から2020年までのわずか50年の間に、自然と生物多様性の健全性を測る数値「生きている地球指数(Living Planet Index:LPI)」が73%減少した深刻な現状が明らかになりました。

 

画像引用:WWFジャパンサイト

 

WWFは、自然の損失と気候変動の2つの連鎖した危機により、地球が危険な転換点(ティッピング・ポイント)に直面していること、2030年に向けた今後5年間の各国政府や民間セクターの取り組みの重要性がかつてないほど高まっていることを本報告書で指摘しています。

 

さらに、国立公園等の保護区や保全上重要な地域に対する政策など自然環境保全のあり方、食料システム、エネルギーシステム、金融システムの4つの分野での変革の必要性を訴えました。

 

 

 

■「生きている地球指数(LPI)」について

 

5,495種の野生の脊椎動物(両生類、鳥類、魚類、哺乳類、爬虫類)における、約3万5,000の個体群の大きさに対する分析に基づき(※)、種の存在量の平均での増減を明らかにします。

※今回のLPIでの数

指数の変化率は、動物個体群の大きさの平均的な比例変化を反映したもので、失われた個体数や個体群の数ではありません。

参考引用:WWFジャパンサイト

 

『生きている地球レポート2024ファクトシート日本語版』(日本語抜粋版 6ページ)/WWFジャパン発表
https://www.wwf.or.jp/activities/data/20241010lpr_j.pdf

 

WWFジャパン 「生きている地球レポート2024」サイト
https://www.wwf.or.jp/activities/lib/5751.html

『生きている地球レポート2024 -自然は危機に瀕している-』レポートまとめ

自然と生物多様性の健全性を測る数値「生きている地球指数(LPI)」が、1970年から2020年のわずか50年の間に平均73%減少しています。

 

※今回のLPIは、5,495種の野生の脊椎動物(両生類、鳥類、魚類、哺乳類、爬虫類)における、約3万5,000の個体群に対する分析に基づき、「ロンドン動物学協会(Zoological Society of London: ZSL)」が作成。

 

画像引用:WWFジャパンサイト

 

②野生生物の生育環境ごとのLPIの減少が最も著しいのは、淡水域(-85%)です。
河川や湖沼、湿地などの自然に生きる淡水魚や両生類などが、非常に高いストレスを受けていることを示します。
陸域は-69%、海域は-56%。

 

画像引用:WWFジャパンサイト

 

 

③LPIの減少が著しいのは中南米・カリブ海(-95%)、アフリカ(-76%)、そしてアジア太平洋地域(-60%)です。

欧州(-35%)及び北米(-39%)では、自然に対する大規模な負の影響が1970年の指標開始以前からすでに顕在化していたため、マイナス傾向が少ないと考えられます。

 

画像引用:WWFジャパンサイト

 

そして、以下が述べられています。

 

自然の損失と気候変動という2つの連鎖した危機は、野生生物と生態系を極限まで追い詰めており、地球の生命維持システムの存続を脅かし、社会の不安定化を招くような危険な「転換点」(ティッピング・ポイント)に世界は直面しています。しかし、まだ後戻りできない転換点を超えたわけではありません。

 

今後の5年が鍵であり、各国政府や民間セクターは、持続可能な開発目標(SDGs)、昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)、パリ協定の3つの国際的枠組みで掲げた、2030年世界目標の達成に向けて、自らの目標設定とその実践をしていくことが重要です。

 

国立公園等の保護区や保全上重要な地域に対する政策など自然環境保全のあり方、食料システム、エネルギーシステム、金融システムの4つの変革が解決策になります。

 

画像引用:『生きている地球レポート2024 ファクトシート日本語版』

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■ニュース提供元:公益財団法人世界自然保護基金ジャパン

https://www.wwf.or.jp/

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