学校給食の牛乳パック「テトラ・ブリック®」のうち7割以上が植物由来のコーティング素材へ!年間1,100トンの化石由来のプラスチック削減に
食品の加工処理機器および紙容器の充填包装システムの大手サプライヤーである日本テトラパック株式会社が、学校給食用牛乳パック「テトラ・ブリック®」のコーティングに植物由来ポリエチレンを使用した新包材の採用数が、合計15社に拡大することを発表しました。
植物由来ポリエチレンを使用した「テトラ・ブリック®」は、2023年に学校給食向け牛乳に日本で初めて導入され、再生可能資源比率は77%から99%まで高められました。
今回の採用拡大により、今後は国内の学校給食へ供給する「テトラ・ブリック®」のうち7割以上がサトウキビ由来の植物由来ポリエチレンの新包材に切り替わる見込みです。
再生可能資源比率は77%から99%に!牛乳パックのコーティングにサトウキビ由来の素材を使用
子供たちが飲みやすく、衛生的な学校給食用の牛乳パック「テトラ・ブリック®」は、2023年に学校給食の牛乳で日本初となる植物由来ポリエチレンをコーティングに使用した新包材を導入。そして2024年8月29日には、この新包材の採用数が合計15社に拡大することを発表しました。
今回採用したのは、大内山酪農農業協同組合、近藤乳業株式会社、大山乳業農業協同組合、中央製乳株式会社の4社です。
すでに採用が進められている11社は、株式会社いかるが牛乳、オーム乳業株式会社、オハヨー乳業株式会社、九州乳業株式会社、四国乳業株式会社、泉南乳業株式会社、タカナシ乳業株式会社、チチヤス株式会社、千葉酪農農業協同組合、森乳業株式会社、よつ葉乳業株式会社になります。
コーティングにサトウキビ由来の植物由来ポリエチレンを使用したことにより、再生可能資源比率は77%から99%まで高められ、容器に関わるバリューチェーン全体において約45%(※)のCO2排出量削減が実現されます。
※ Carbon Trustによって認証されたカーボンフットプリントをもとに算出(2024年時点)。認証プロセスでは、紙容器のライフサイクル全体を評価しますが、紙容器の中身は含まれていません。包材、副資材の仕様により削減数値に多少の誤差があります。
学校給食の牛乳パック「テトラ・ブリック®」の7割以上が植物由来ポリエチレン使用包材へ!
今後、日本テトラパックが国内の学校給食へ供給する「テトラ・ブリック®」容器のうち、7割以上がサトウキビ由来の植物由来ポリエチレンの新包材に切り替わる見込みです。
さらに、化石由来のプラスチックにとって替わることで年間1,100トン(※1)の化石由来のプラスチック削減につながり、環境省が掲げている2030年までにバイオマスプラスチックを約200万トン導入目標の達成や、ボンスクロ認証(※2)の植物由来プラスチックを使用することにより7つのSDGsの達成に貢献します。
※1 テトラパックの学校給食用テトラ・ブリック®紙容器の包材を全て植物由来のポリエチレンに変更した場合の想定値(日本テトラパック株式会社調べ)。
※2 2008年に設立された世界的なNPO団体(本部:イギリス)であるBonsucroが運営する持続可能なサトウキビの生産、製造、流通を目指す認証制度。食品・飲料向け容器としては、テトラパックが世界で初めて認証を取得。
また、日本テトラパックは、小学校6年生の理科に対応した教材「地球環境のためにできること〜ある牛乳パックのひみつ〜」の制作(学校用教育教材として文部科学省から選定)や、特設サイト「紙パックとリサイクル、環境について学ぼう!」(https://schoolmilk-project.com/)の運営、さらに新包材の紙容器を導入した小学校での出前授業を予定するなど、子どもたちへの環境教育支援も積極的に進めています。
地球環境のためにできること~ある牛乳パックのひみつ~ 動画
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