資生堂がアンステレオタイプアライアンスに加盟 有害なステレオタイプを撤廃
日本を代表する化粧品メーカー資生堂は、UN Women(国連女性機関)が主導する「Unstereotype Alliance(アンステレオタイプアライアンス)」の日本支部に加盟しました。
企業の広告活動がポジティブな変革を起こす力となり、社会から有害なステレオタイプを撤廃することを目的とし、持続可能な開発目標(SDGs)のうち、特にジェンダー平等と女性・女児のエンパワーメント(SDGs目標5)の達成を目指しています。
Unstereotype Alliance(アンステレオタイプアライアンス)とは?
2017年に「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」にて発足したUN Women(国連女性機関)が主導するメディアと広告におけるステレオタイプ(固定観念)を撤廃するための世界的な取り組みです。
企業の広告活動がポジティブな変革を起こす力となり、社会から有害なステレオタイプを撤廃することを目的とし、持続可能な開発目標(SDGs)のうち、特にジェンダー平等と女性・女児のエンパワーメント(SDGs目標5)の達成を目指しています。国内においては、「日本支部」が2020年5月に設立され、現在16の企業や団体が参加しています。
「Unstereotype Alliance」の加盟により、国連機関が主催するグローバルなジェンダー平等のための取り組みの一員として広告におけるステレオタイプを取り除いていくためのフレームワークやツール、調査結果が活用できるようになりました。
また、Unstereotype Allianceから提供されるさまざまな知見やノウハウを、社内マーケター向けのダイバーシティ&インクルージョン(D&I)に関するワークショップへ応用することをはじめ、社内、社会に向けたさまざまな取り組みに役立てていきます。
ジェンダーギャップ解消の旗振り役 資生堂のダイバーシティ
資生堂は企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」の実現に向けて、社員が性別や年齢、国籍などに関係なく、個々人の違いを認め尊重し合い、それらのシナジーによりイノベーションを生み続ける組織風土をつくるため、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を重要な経営戦略の柱と位置づけています。
なかでも日本における女性活躍を積極的に推進しており、2017年から女性管理職の育成を目的とした女性リーダー育成塾「NEXT LEADERSHIP SESSION for WOMEN」を開始し、現在は、次期課長・部長・経営幹部候補向けの3つのプログラムに拡大し、着実なパイプライン強化に繋げています。
また、ジョブ型人事制度導入に際して、主体的なキャリア開発と専門性を強化するなどの取り組みを推進しています。現在、国内資生堂グループの女性管理職比率は37.6%、取締役・監査役の女性比率は46.2%、また、海外含む資生堂グループの女性管理職比率は56.6%となっています。
さらに、日本企業の役員に占める女性比率の向上を目指す「30% Club Japan」の会長や、一般社団法人日本経済団体連合会のダイバーシティ推進共同委員長を資生堂代表取締役 会長 CEOの魚谷雅彦が務め、日本社会全体のジェンダーギャップ解消への旗振り役としても活動しています。
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■ニュース提供元:株式会社資生堂
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