携帯型クマ撃退器「イカズチ」が防除研究所より2月末発売 音と光で遭遇時の即応を想定
株式会社防除研究所は、クマの出没増加による人的・生活被害の拡大を背景に、携帯型クマ撃退器「イカズチ(IKAZUCHI)」を2026年2月末に発売すると発表しました。
同社はクマ対策を単体機器ではなく、AI検知なども含む“統合システム”として構築しており、「イカズチ(IKAZUCHI)」はその第1弾に位置づけられます。
遭遇・接近時に使う即応手段として、強い音(110dB以上)とフラッシュ光でクマを退散させることを目的とした製品となっています。
クマ被害はもはや「日常的なリスク」、対策の即応性が課題
近年は日本各地でクマの市街地出没が増え、農林業従事者や山間部住民、観光客、店舗従業員などが予期せずクマと遭遇するケースが広がっています。
ですが、従来の対策は注意喚起や経験則に依存する側面があり、「危険を察知した瞬間にどう行動するか」「身を守る確実な手段は何か」といった即応性が課題でした。

単体機器ではなく「統合システム」へ 2層構造での対策を提案
防除研究所は、クマ対策を段階的な防除構造を持つ“統合システム”として再設計したといいます。
具体的には、①まだ距離がある段階ではAI検知・警報・自動撃退(同社が「ベアラート」と呼ぶ対策。第2弾を予定)で“近づかせない”、②遭遇・接近時には携帯型撃退機器「イカズチ」で“遭遇しても守る”、この2層構造です。
同社は、この「AI検知と携帯型機器との連動性・拡張性」を備えた“クマ防除の多層的システム”は業界初だとしています(同社調べ、2026年2月1日時点)。
第1弾「イカズチ」 110dB以上の音とLEDフラッシュで撃退を狙う
「イカズチ」は、クマが嫌がる強い音と光を瞬時に発生させ、驚かせてその場から退散させることを目的とした携帯型のクマ撃退器です。同社が長年の害獣対策現場で培ってきた技術を集約して開発されました。
主な特徴として、撃退音は110dB以上(測定条件による)で、超高輝度LED(12個)によるフラッシュ発光を備えるとしています。操作はプッシュスイッチで、1秒間隔以上のONで「撃退音発生/フラッシュライト発光」が動作する仕様です。
防犯用品やアウトドア用品というより、害獣対策の現場で使うことを前提とした「実務機器」と位置づけています。


利用シーンと価格、主な仕様
想定する利用シーンとして同社は、林業・農業・建設・インフラ保守などの屋外作業、自治体の熊出没対応、警察・猟友会の捕獲活動、施設巡回・警備、開放型商業施設やガソリンスタンド、イベント会場でのスタッフ帯同、通学路の見守りや保育園・介護施設の屋外活動時などを挙げています。
価格はオープンプライス(問い合わせ)です。
主な仕様は以下の通りです。
・動作回数(満充電):約300回程度(1回の動作時間10秒の場合)
・内蔵電池:単3ニッケル水素充電池1800mAh×4本
・充電:付属DC6Vアダプター使用、充電時間約10時間
・消費電力:約6W
・外形寸法(突起部除く):縦220mm、幅110mm、奥行130mm
・重量:579g(DC5Vアダプター含まず)
・ケース材質:ABS(黒色)


展示会で実機展示も予定
同社は「イカズチ」および熊対策の統合システムについて、展示会「スーパーマーケット・トレードショー2026」で実機展示を行う予定です。
会期は2026年2月18日(水)~20日(金)、会場は幕張メッセ(小間番号「3-112」)になります。
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