1年間で削減したレシートは、稚内~パリの距離分!?レシートを電子化するアプリ「スマートレシート®」
買い物をしたあとにレシートを受け取らなかったり、家で捨ててしまったりしていませんか?毎日のように手にするレシートですが、すぐ捨ててしまう人が多いと思います。
レシートを紙からデジタルに変えるだけで、紙資源の無駄遣いを大幅に防ぐことができるようです。
東芝テック株式会社は、レシートをデジタルで受け取れるアプリ「スマートレシート®」を運営しており、持続可能な社会を作る手助けをしています。
レシートも、紙からデジタルへ!
日本では、環境配慮などの観点からペーパーレス化が進んでいます。また、現金が使えない店が増えるなどキャッシュレス化も広がっています。
一方で、レシートは依然として紙のまま。現金のやり取りが減少し紙レシートを受け取る人が減った影響で、店舗では不要なレシートが増加しています。
紙レシートの発行・管理にかかるコストに加えて、廃棄のコストも重なり店舗の負担が大きくなっているそうです。
これらの負担を解消するためにさまざまな店舗で導入されているのが、電子レシートサービス「スマートレシート®」です。
簡単にペーパーレス!スマートレシート®とは?
スマートレシート®とは、電子レシートがスマホに届くレシート管理アプリです。
使い方はとっても簡単。お店で商品を選び、お会計の際にアプリのバーコードを見せるだけです。
レシートはスマートフォンから確認できます。
電子レシートなので、財布がパンパンになることもなく、失くしてしまうこともありません。
また、買い物した金額を、食費・日用品・医療・保険などの家計費目に自動で振り分けて集計する機能が付いているため、簡易的な家計簿づくりも可能です。
導入店舗数は1.5万店舗、会員数は190万人を突破しています。
スマートレシート®公式サイト:https://www.smartreceipt.jp/
稚内⇔パリ(約8,960km)のレシートを節約!
2023年度にスマートレシート®で発行された電子レシートの枚数は、約5,600万枚にものぼりました。レシート1枚が16cmだとすると、1年間の紙レシートは約8,960kmとなります。
この距離は北海道稚内市からフランス・パリまでの距離に相当するのです。稚内からパリを結ぶ距離分のレシートが削減されたことになります。
以前記事にて紹介しましたが、前年の2022年に発行された電子レシートは約4000万枚であり、これは東京からホノルル間約6,000キロに相当していました。
この1年で削減距離が約3,000km伸びたようです。
また、約8,960km分のレシートはレシートロール14万2,222個分であり、レシートロールが1つ400円だとすると、1年間のレシートロール削減金額は5,689万円になります。
さらに、レシートロール14万2,222個分を1つ10秒で交換すると、総交換時間は約395時間になります。電子レシートにすることで、交換の手間を省き人件費を抑えられるのです。
紙のレシートをスマートレシート®に変えると、
・約8,960km分の紙
・約5,689万円
・約395時間
が節約される結果となりました。
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