わずか14g!漆を使ったサステナブルな紙コップが3月29日より発売
お花見の季節、使い捨ての紙コップを利用する方も多いかと思います。「環境のために、よりサステナブルなカップを利用したい!」という方にぴったりな紙コップ「 KOMLA(コムラ)」が、2024年3月29日よりCOCOOオンラインショップ、一部取扱店にて販売されます。
漆の紙コップは高機能!KOMLAが持つ3つの特徴
「 KOMLA(コムラ)」は紙と漆などの天然素材からできている紙コップです。木から生まれた紙を基材にして、同じく木から採取した樹液を原料にした天然塗料「漆(うるし)」を塗布しています。そんなKOMLAは3つの特徴を持っています。
軽量コンパクト
重さは10円玉3枚分。手のひらサイズで積み重ねてもかさばらないので、アウトドアにも最適です。
森に還る
継ぎ目のない紙コップに、ウルシの木の樹液そのままの生漆(きうるし)が塗布されています。原材料は紙と漆、土に還る素材です。
丸洗いOK
天然漆をカップの前面にコーティングすることで優れた耐久性を実現。強度は紙コップの10倍以上といいます。食器用洗剤で洗って繰り返し使えるので、環境にも優しいです。
浮漆 KOMLA 生漆
・価格: 1,430円(税込)
・サイズ:φ75 × H67 mm / 200 ml / 14g
・素材: 素地:紙、表面:天然漆
・販売元:合同会社COCOO
古代から続く伝統的な染料「漆」の魅力とは
漆は酸・アルカリ・アルコールに強く、さらに耐久・耐水・断熱・防腐性も高いのが特徴です。そのため、いまだに漆に勝る合成塗料は開発されてないと言われています。漆は歴史も長く、古来から着物の生地に柄や文様を染めるための型紙の補強材として用いられていたそうです。
COCOOの協業パートナーである漆屋「佐藤喜代松商店」も大正10年から続く伝統のある企業です。友禅型紙用の漆をメインに製造しており、KOMLAはその漆技術から着想を得て誕生したとのこと。
共創パートナー 佐藤喜代松商店
大正10年創業の京都の漆製造店。
4代目の佐藤貴彦氏は漆精製職人として伝統的な技術を継承する傍ら、自ら漆を科学的に研究し、新たな漆の用途開発を続けている。
漆へのアカデミックなアプローチにより、建築や自動車、靴、金属工具、世界的な作家のアートワークなど、革新的且つ幅広いジャンルのモノづくりに携わる。
鎧司(よろいし)としての顔も持ち、漆塗師として古代王朝からの技術継承や日本文化保存活動にも従事している。企業HP:株式会社佐藤喜代松商店 | 漆・漆製品の開発・OEM生産、スクリーン製版および各種資材の販売等を行っています (urusi.co.jp)
商品だけでなく、サービスもサステナブル!COCOOの取り組みを紹介
KOMLAを制作販売しているCOCOOは、「小さく豊かに暮らす」を哲学に「時空を超えたテクノロジーで、人と人、人と伝統がつながり、最大限の心地よさを詰め込んだライフスタイルを浸透させる」ことを存在意義とする活動体です。衣食住飾にまつわる日用品や省エネルギー資材の開発・製造・普及を行なっています。
また、漆の塗りなおしをする「漆リペアサービス」や、製品のレンタルサービス・サブスクサービスなど幅広いサービスを展開。商品を長く使えるのはもちろん、必要な時に必要な分だけ使うこともできるのが特色です。
現在の卸先は地方のインテリアショップや京都のライフスタイルショップが中心ですが、今後は工芸・工業産業の活性化や次世代職人の新しい副業創出など、活動範囲を広げるそうです。
SDGsはもちろんのこと、サステナブル・エシカルな視点から記事を制作する編集者・ライターの専門チームです。社会課題から身近にできることまで幅広く取り上げ、分かりやすくお伝えします。
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