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捕獲された害獣を革製品に活用! “いのち”をポジティブな循環へ – SDGsニュース|リンクウィズSDGs
捕獲された害獣を革製品に活用! “いのち”をポジティブな循環へ

捕獲された害獣を革製品に活用! “いのち”をポジティブな循環へ

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農作物を荒らす野生鳥獣は農家などに深刻な被害をもたらす一方、捕獲された命の処分も社会問題で、千葉県でも地域の課題になっています。こうした状況の中、千葉県内の革職人3人により、捕獲鳥獣の皮を革製品へ資源活用する「シシノメラボ」が設立されました。

シシノメラボは、地域の課題を魅力へと転換する「ローカルSDGs 共創プラットフォーム」を目指した取り組みで、
関係企業や団体と共に、持続可能な「真の循環資源(獲る→ 食す→ 創る / 学ぶ→ 還す)」の実現へ向けた活動が進められていきます。

深刻な野生鳥獣による被害

農林水産省によると、令和3年度の鳥獣による農作物被害金額は約155億円とされています。

 

千葉県でも農作物の被害が深刻な状況が続いており、令和3年度の被害額は3億円に上っているほか、捕獲された多くの命が廃棄や焼却処分されていることも社会問題、地域課題となっています。

 

駆除された捕獲鳥獣を地域資源として流通する取り組みも行われているものの、ジビエとして流通できているのはわずか10%程度と言われ、獣皮はほぼ使われることなく処分されるという現状があります。

 

 

千葉県:獣種別被害金額の推移(令和3年度)

(出典)森林水産省:全国の野生鳥獣による農作物被害状況について

 

 

“いのち”をポジティブな循環へ

こうした状況を改善すべく、千葉県内の革職人3人の協働により、捕獲された野生動物の皮を革製品などに資源活用する「シシノメラボ」が設立されました。

 

野生鳥獣によって引き起こされる“獣害を地域の財獣”に変え、地域の課題を魅力へと転換する「ローカルSDGs 共創プラットフォーム」を目指した取り組みです。

 

シシノメラボ発起人 左:佐藤剛、中央:辻榮亮、右:大阪谷未久

 

賛同する企業・団体と共に、持続可能な「真の循環資源(獲る→ 食す→ 創る / 学ぶ→ 還す)」実現に向けたパートナーシップを図り、地域レベルで持続可能な社会=循環共生型の社会を構築していきます。

 

【メンバー】

発起人代表 辻󠄀榮 亮

2020年より県内獣害で獲られ棄てられてきた獣害残渣をチバレザーへと生まれ変わらせる。子どもたちへ獣害を通していのちの尊さと経済、循環社会の仕組みなどを楽しく伝える授業「還るいのち」主宰 。

 

 

発起人 大阪谷 未久

南房総で獣害対策や環境調査のコンサルタント会社にて、駆除された野生動物の活用に従事。特にジビエの精肉過程において産業廃棄物となる皮や骨の活用率を上げることを目指し、毛皮や革小物アーティストとコラボしたジビエアートなどの製作や発信を行う。

 

 

発起人 佐藤 剛

高校時代に独学でレザークラフトを始め、環境問題に強い関心を持ちながら衣と食の仕事に携わる。現在は個人で制作活動をしながら、木更津市にある株式会社KURKKU FIELDSで獣害問題や、それにまつわる環境問題について校外学習や企業研修などを通して伝えている。

 

 

 

 

今後は、「チバレザー」として商標登録を行い、関係企業・団体と共にサーキュラーエコノミーを目指した新しい “経済モデル”の確立が進められていきます。

 

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■ニュース提供元:シシノメラボ

シシノメラボ PR事務局(幕張PLAY株式会社内) 

m-play@makuhari-play.jp

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SDGsはもちろんのこと、サステナブル・エシカルな視点から記事を制作する編集者・ライターの専門チームです。社会課題から身近にできることまで幅広く取り上げ、分かりやすくお伝えします。

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