平和への願いを込めた、SDGsな取り組み!はとバスが「めぐる、手漉紙。」とのコラボレーション
有限会社コトブキ印刷が展開する、廃材を障がいのある方々の手によって手漉き紙に生まれ変わらせる「めぐる、手漉紙。」は、株式会社はとバスのツアーバッジを製作しました。
はとバスは「平和」「安全」の象徴である鳩が社名の由来であることから、広島市平和記念公園に捧げられた折り鶴を漉き込んだ「おりづるペーパー」を採用。バッジは10月12日(土)より、はとバスの最上級バス[ピアニシモⅢ]で運行するバスツアーに参加される方に着用してもらうそうです。
折り鶴がツアーバッジに生まれ変わる
平和への願いも乗せて東京をはじめ日本の街を走り続けているはとバスが、会社の理念をつたえるのに最適な紙が「おりづるペーパー」だったそうです。「おりづるペーパー」は、「めぐる、手漉紙。」の商品の1つ。広島市平和記念公園にささげられた折り鶴を漉き込んだ、優しい彩りが印象的な紙です。
福祉施設のおりづる作業所(広島県)で折り鶴を障がいのある方々が折り鶴を1つずつほどき、パルプに混ぜ込んで1枚1枚ていねいに手漉きしています。白地にカラフルな折り鶴のかけらがちりばめられた「おりづるペーパー」をツアーバッジに加工することで、平和への想いを国内のお客様はもとより、インバウンドで訪れる方々に広く伝える狙いなのだそう。
このような平和への取り組みはSDGsの目標16「平和と公正をすべての人に」とも深い関連があります。
廃材を紙に!循環型社会を目指す
はとバスでは「人と環境にやさしい持続可能な社会」を目指し、排出ガスの大幅削減を実現したハイブリッドバスの導入や、再生可能エネルギーの活用、社会的イベントへの協力など、さまざまな取り組みを行なっています。
捨てられるはずの廃材を紙に生まれ変わらせることで環境にやさしい循環型社会を目指し、また手漉き作業を福祉作業所にお願いすることで障がいのある方々の工賃格差解消を目指す。そんな「めぐる、手漉紙。」のビジョンに賛同し、そして、はとバスの環境に対する想いや取り組みも表現できることから、コトブキ印刷とはとバスによる共創に至ったのだそう。
障がいのある方の賃金格差を解決する狙いも
はとバスには「めぐる、手漉紙。」を通じて叶えたい夢があるのだそう。それは、障がいのある方の賃金格差という社会課題を解決することです。具体的には、「めぐる、手漉紙。」を漉いてもらうことにより、障がいのある方の工賃を引き上げることを目的としています。
そのためにはとバスは、同じ思いをもつ全国の作業所、企業、自治体などと協力しながら取り組み、共創を目指します。「めぐる、手漉紙。」は、この社会課題と向き合い、よりよい社会の実現につなげるために今後も積極的に広げていき、ゆくゆくは障がいのある方の希望のひとつになれたらと思っているのだそうです。
「めぐる、手漉紙。」のコンセプト
「めぐる、手漉紙。」は、
捨てられるはずだった廃材に再び命が吹き込まれて生まれた紙です。
廃材にこめられた想いや物語とともに漉き込まれますので、
素材それぞれに物語があり個性があります。
そして、「めぐる、手漉紙。」は、
障がいのある方の手漉きで生まれます。
一枚一枚、丁寧に丁寧に、ゆっくりと漉き込み、
紙へと生まれ変わります。
出来上がりの不規則も個性として大切にするのが
「めぐる、手漉紙。」です。
こうして生まれた「めぐる、手漉紙。」は
小さな循環からはじまり
人から人へ、手から手へと
ぐるぐるぐるぐる、めぐりめぐって、
社会に新たな循環を生み出します。
紙を使ってくださる方が喜び
手漉きをしてくださる障がいのある方が喜び
廃材をアップサイクルしてくださる方が喜び
こどもたちが暮らす地球が喜ぶ
そんな未来につながる、喜びの循環を
「めぐる、手漉紙。」
ぜひご利用ください。
SDGsはもちろんのこと、サステナブル・エシカルな視点から記事を制作する編集者・ライターの専門チームです。社会課題から身近にできることまで幅広く取り上げ、分かりやすくお伝えします。
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