「普段は資源回収に出せないマヨネーズ容器」を水平リサイクル!キユーピーと味の素が実証実験を開始
キユーピー株式会社と味の素株式会社は、マヨネーズボトルでも資源循環できる社会の実現を目指し、企業の枠を超えて協働することを発表。7月1日より、マヨネーズボトル回収の実証実験を開始しました。
リサイクル回収では、油や匂いのついているものは基本的にはNGで、使用済みのマヨネーズボトルは「可燃ごみ」や「プラスチックごみ」に区分されているのが現状です。
2社は、水平リサイクルに向けた技術の確立と、使用済みマヨネーズボトル回収の仕組み作りを目指し、取り組みを推進していきます。
ごみだったマヨネーズボトルの循環利用を目指して! キユーピーと味の素が協働で実証実験へ
キユーピーと味の素は、マヨネーズボトル(※1)の資源循環に向けて、株式会社イトーヨーカ堂の協力のもと、イトーヨーカドー溝ノ口店にて、7月1日(月)からメーカー2社協働での使用済みマヨネーズボトルの回収を開始します。
※1 マヨネーズ(JAS規格)以外の半固体状ドレッシングなどのボトルも対象になります。例)「キユーピーハーフ」「ピュアセレクト® コクうま® 65%カロリーカット」など
今回の取り組みで回収された使用済みマヨネーズボトルは、回収量や状態などを確認した上で、両社が協働して資源循環の実現に向けた技術検証に活用します。
マヨネーズボトルの主な素材はポリエチレン(PE)ですが、飲料PETボトルに代表されるような水平リサイクル(※2)の仕組みが社会的に実装されていません。
※2 水平リサイクルとは、限りある資源を有効に使用するため、使用済み商品の容器・包装を原料として循環させ、再び同じ種類の商品容器・包装を製造すること
一般的に、匂いや油がついているものはリサイクルが難しく、資源にはなりません。洗剤の箱やピザの箱も古紙回収はNGで、可燃ごみです。
そのような中で、業界をリードする2社が企業の枠を超え、協働でリサイクルへの試みを進めることは今後の進展に大きな意義があると考えられます。
今回の取り組みでは、生活者が「マヨネーズボトルも再資源化できる可能性がある」とまず知ることが重要です。
そして、家庭で洗浄して回収ボックスへ入れるフローも大切になります。
分別の行動へつなげるために、回収実証実験では使用済みマヨネーズボトルのリサイクル啓発活動も行なわれていきます。
マヨネーズボトル回収 実証実験の概要
■実施期間:2024年7月1日(月)~2025年6月30日(月)
■実施場所:イトーヨーカドー 溝ノ口店 (神奈川県川崎市高津区久本3-6-20)
■回収対象:家庭で使用済みのマヨネーズボトル
回収方法:
1. フタとシールをはがす
2. 水を1/3入れて、振って洗う
3. ハサミで半分に切り、スポンジで洗う
4. 乾燥させ、マヨネーズボトルのみ回収ボックスに入れる
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■ニュース提供元:
キユーピー株式会社
https://www.kewpie.com/
味の素株式会社
https://www.ajinomoto.co.jp/
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