広瀬すずさんがサプライズ登場!「第18回 難民映画祭」オープニングイベント
国連UNHCR協会による、難民問題への理解を深め支援の輪を広げる取り組み「第18回 難民映画祭」のオープニング上映イベントが、11月6日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行なわれました。
当日はサプライズゲストに広瀬すずさんと、ミュージシャンでありUNHCR親善大使のMIYAVIさんが登場しました。
広瀬すずさん登場!「第18回 難民映画祭」オープニングイベント
難民をテーマにした映画を上映する「第18回 難民映画祭」
国連UNHCR協会によって2006年にスタートしたこの映画祭
冒頭の主催挨拶では、国連UNHCR協会事務局長である川合雅幸さんが、「世界では今、紛争や迫害によって故郷を追われている方が1億1000万を超え、日本の人口にも迫る勢い」であることを伝え、「実は難民の方の問題は、私たちと同じように、ひとりの人間としての人生を求めるストーリー」と説明。支援の輪が広がることへの希望を述べました。
続いて、サプライズゲストに広瀬すずさんが登場!
広瀬すずさんは、東日本大震災や新型コロナウイルスの支援を目的としたチャリティなど、社会貢献活動に積極的に関わっています。昨年はウクライナ人道危機で影響を受けている人々のために「私なりの支援プロジェクト」と題したクラウドファンディングを実施。1000万円を超える寄付を集め多くの人に報道することの大切さを投げかけました。
「私は今25歳なんですけれども、同世代のみなさんや、私よりも若いみなさんで何かできることはないかなと思っている方は多いと思います。自分ではできないけれど、人の船に乗ってみたら〝少しでも力になれたかも″っていう実感ができる。こういう表に立つ仕事をさせていただいているからこそ、そのような方が参加できる形ができたらいいなと思って(チャリティをして)います。
映画は、2時間や3時間、スクリーンと対面しているだけの特別な時間だと思います。自分に無い感情を知った時や、共感できてワッと心を奪われた時に、お腹の底から叫びたい気持ちになったり、いろいろな響き方があって共鳴できる時間です。演じるのも観るのも、私は映画のそういうところが好きで、力になる存在だと思います。
映画祭を通して、映画を通して、私自身を通して、一人でも多くの方に届いたらいいなと思って、今日は参加させていただきました」
と登壇への想いを伝えました。
難民映画祭は、これまでに世界各地から集めた260作品を上映し、10万人以上が来場。今年は11/6(月)~11/30(木)に開催され、日本初公開5作品を含む6作品が公開されます。
オープニング作品として当日上映されたのは、世界的指揮者グスターボ・ドゥダメルの半生を追ったドキュメンタリー作品『ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダメルの挑戦』。
若くして世界に認められ、現在はロサンゼルス・フィルハーモニック音楽監督などのポストに就く傍ら、世界各国で客演し活躍を続けるドゥダメルはベネズエラ出身。
近年のベネズエラは政治的・経済的に不安定で、音楽家や音楽を志す若者に大きな影を落としています。そんな情勢を憂慮し、母国で活動する音楽家たちの夢が阻まれることがないよう立ち向かう姿が、豊富な演奏シーンを盛り込んで描かれています。
上映を終えると、ミュージシャンのMIYAVIさんが登場。
ギタリストとして世界から高い評価を受けるMIYAVIさんは、ハリウッドスターでUNHCR特使でもあるアンジェリーナ・ジョリーさんが監督した『Unbroken(邦題:不屈の男アンブロークン)』(2014年、アメリカ)への出演をきっかけに難民問題への理解を深めて活動を始め、2017年よりUNHCR親善大使を務めています。
この日は会場内で上映作品も鑑賞しました。
親善大使としてセルビアやモルドバなどへ行ったり、音楽活動でのツアーで何か国か訪れたりしていますが、各国で難民支援の状況が違って、何ができるのか、どう変えていけるのかわからなくて無力感でいっぱいです。
実際、日本からできることは限られていると思います。その中でも、遠く離れていても声を上げること、ソーシャルメディアで発信すること、また募金することも大きな一歩で、自分のできることをするしかない。
世界の情勢から目を背けないことが一番大事なことだと思います。人道危機はガザだけでなく、ウクライナでも南スーダンでもシリアでもずっと起こっていることを忘れてはいけないと思います。
この『難民映画祭』など、文化の力を通じて広まることもたくさんあると思います。難民キャンプで子どもたちと音楽をしたり、サッカーをすると逆にパワーをもらって、もっとマジで(真剣に)生きなきゃ、と感じさせられるんです。映画からもそういうパワーをもらえるはずですし、この世界で一番大切なものは何なんだろうと、それぞれの映画から突き付けられ、学ぶことがたくさんあると思います。
ずっと言っていることなんですが『知ることから始まる』。知るだけでも、大きな力になると信じてどんどん参加してほしいです」
と、自身の活動や難民映画祭への期待を語り、イベントは終了しました。
オンラインでも開催!「第18回 難民映画祭」概要
◆オンライン開催
2023年11月6日(月)10:00~11月30日(木)23:59
◆東京開催
11月6日(月)
18:00~ 「ビバ・マエストロ! 指揮者ドゥダメルの挑戦」 終了
(会場:TOHOシネマズ六本木ヒルズ)
11月23日(木・祝)
13:00 「心の涙をことばにして ~今日を生きる子どもたち~」
16:30 「私は歌う ~アフガン女性たちの闘い~」
(会場:カナダ大使館 / オスカー・ピーターソン シアター)
11月25日(土)
13:00 「南スーダンで生きる ~ある家族の物語~」
16:00 「マインド・ゲーム 〜自分の道を信じて〜」
(会場:シダックスカルチャーホール)
■鑑賞方法
1作品からお申込みいただけます。
※ チケット販売サイト「Peatix」にて、鑑賞したい作品をお申込みください。
※【オンライン開催】 登録のメールアドレスにお送りする鑑賞用URLからご鑑賞ください。
【東京開催】 当日劇場スタッフに、チケット画面をお見せください。
※お申し込みいただける方は日本在住の方に限ります。
■締切
【オンライン開催】11月30日(木)18:00まで受付。
【東京開催】 先着順で、定員に達し次第締め切ります。
■参加費
オンライン鑑賞、劇場鑑賞ともに、1作品につき(A)寄付つき鑑賞(1000円)または(B)無料鑑賞から選択してお申込みください。
オンライン鑑賞で6作品まとめて申込む場合は、(A)寄付つき鑑賞(3000円)または(B)無料鑑賞になります。
※本映画祭は、企業・団体・個人の皆様のご寄付やご協力によって運営されていますので、寄付つき鑑賞にご協力いただければ幸いです。将来を担う若年層の方たちが参加しやすいように、無料鑑賞の選択肢を設けています。(11/23にカナダ大使館で開催する上映は、参加費はなく無料鑑賞のみとなります。)
※上記寄付は匿名寄付として、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の難民援助活動に役立てられます。
※匿名寄付に対する個人情報は保持しないため、国連UNHCR協会からの個別の領収証の発行はありませんのでご了承ください。
※料金に対する領収証は、Peatixの個人管理画面よりダウンロード可能です。(詳しくはこちら)
「第18回 難民映画祭」
◆「第18回 難民映画祭」公式サイト
https://www.japanforunhcr.org/how-to-help/rff#overview
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■ニュース提供元:特定非営利活動法人 国連UNHCR協会
https://www.japanforunhcr.org/
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SDGsはもちろんのこと、サステナブル・エシカルな視点から記事を制作する編集者・ライターの専門チームです。社会課題から身近にできることまで幅広く取り上げ、分かりやすくお伝えします。
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