テントの端材がアップサイクルで丈夫なバッグに!膜のメーカーが開発
テント倉庫など膜構造建築の総合メーカーである山口産業株式会社と、文具メーカーの株式会社ハイタイドが、廃棄素材を利用したバッグ『MEMBRANE REUSABLE BAG』を共同開発しました。
産業用テント倉庫の端材を有効活用
佐賀県に本社を置く山口産業は、50年の歴史の中で培ってきた膜産業の技術と経験に、異業種の知見を掛け合わせることで、災害、農業、都市における課題など、日本や世界が直面している様々な社会課題を解決していくことを目指していくプロジェクト『MEMBRANE LAB.』に取り組んでいます。
その第一歩として、産業用テント倉庫などの製造・施工の際に生じる端材を廃棄処分せずに有効活用するため、大容量のトートバッグを製作しました。
アウトドアにも最適!
材料は、山口産業の主要製品であるテント倉庫に使用しているオリジナル膜材(SIKI62)の断裁後の端材と、持ち手には倉庫用カーテンを固縛する際のナイロンベルトを使用。耐久性や撥水性に優れ、アウトドアにも最適なバッグに生まれ変わりました。
製作にあたり、九州の福岡を拠点に全国に強い販路を持つ文具・雑貨メーカー『HIGHTIDE』(ハイタイド)の監修を受け、シンプルな中にもデザイン性を感じる、使い勝手の良い仕上がりになっています。
開発者の想い
「以前から端材を使用したバッグなどは製作していましたが、今回改めてアップサイクルやSDGsを意識して製作することで、廃棄材の活用が社会課題解決に繋がることを強く感じるきっかけになりました。今後は弊社の端材を活用して制作してくれる企業とも協業していきたいですね」(山口産業株式会社 製造部縫製課長 大串 望さん)
「山口産業の膜材は工場や物流拠点で使用される耐久性の高い素材なので、その強みと使い勝手をシンプルに追及することが製品としての質を高めることに繋がると考えました。
もう一つ意識したのは、無理なくこの取り組みを継続できる制作工程にすること。山口産業のような製造業が無理なく継続できるアップサイクルに取組み、異業種との協業が増えていけば、SDGsの観点からも我々のような業種の現場にも還元されると思っています」(株式会社ハイタイド 営業企画部/店舗事業部 ディレクター 永⽥ 悠宇さん)
里山のアップサイクルを掲げる公園「CO_YARD KANATAKE」で販売
福岡県福岡市西区「かなたけの里公園」内のアップサイクル拠点/アウトドアフィールド「CO_YARD KANATAKE」で、今回のバッグ「MEMBRANE REUSABLE BAG」 が販売されています。
人や地域の繋がりを大切に「里山のアップサイクル」をコンセプトに掲げるCO_YARD KANATAKEでは、「里山と都市の新しい関係づくり」プロジェクト「CYCLE CYCLE PROJECT」が展開されています。
【CO_YARD KANATAKEホームページ】 https://coyard.jp/
※「CO_YARD KANATAKE」での「MEMBRANE REUSABLE BAG」 販売は数量限定となります。
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■ニュース提供元:山口産業株式会社
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