当サイトを最適な状態で閲覧していただくにはブラウザのJavaScriptを有効にしてご利用下さい。
JavaScriptを無効のままご覧いただいた場合には一部機能がご利用頂けない場合や正しい情報を取得できない場合がございます。
神戸プラスチックネクスト、日用品のつめかえパックの水平リサイクルで累計7.04トンの回収を達成! – いますぐできる身近なSDGs|リンクウィズSDGs

いますぐできる
身近なSDGs

カラフルボーダー

SDGs ACTION

神戸プラスチックネクスト、日用品のつめかえパックの水平リサイクルで累計7.04トンの回収を達成!

神戸プラスチックネクスト、日用品のつめかえパックの水平リサイクルで累計7.04トンの回収を達成!

Link with SDGs編集部

日用品の使用済みつめかえパックを分別回収して再びつめかえパックに戻す「水平リサイクル」を目指す「神戸プラスチックネクスト~みんなでつなげよう。つめかえパックリサイクル~」では、神戸市内の小売74店舗と施設38カ所に回収ボックスを設置しています。

 

2021年10月からスタートした同プロジェクトですが、第4期(2024年10月から2025年9月末まで)で約2.2トン、4年間で累計7.04トンのつめかえパックを回収しました。

 

《関連記事》つめかえパックが再びつめかえパックに――水平リサイクル先進事例 – いますぐできる身近なSDGs

つめかえパックを水平リサイクル

つめかえパックの回収量は年々増加しており、今期回収したつめかえパックは約2.2トンにのぼりました。

 

また、学生や市民の方々と連携したイベントや実績発表を多数行ない、つめかえパックからリサイクルした傘をシェアリングサービスで運用するなど多くの市民の方に利用されているそうです。

 

つめかえパックリサイクル 概要

 

■回収開始:2021年10月1日(金)
■回収場所:神戸市内の小売店舗とエコノバ(資源回収ステーション)に設置された回収ボックス

※店舗詳細はHPに掲載

https://kobeplasticnext.jp/next/tsumekaepackrecycle/

 

■参画メンバー(五十音順)
【プロジェクト主体】 神戸市
【小売】4社 ウエルシア薬局株式会社、生活協同組合コープこうべ、株式会社光洋、
株式会社ダイエー
【メーカー】10社 アース製薬株式会社、花王株式会社、牛乳石鹼共進社株式会社、
クラシエホールディングス株式会社、株式会社コーセー、小林製薬株式会社、
株式会社ファイントゥデイ(5期より新規参画)、株式会社ミルボン、
ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社、ライオン株式会社
【リサイクラー】1社 大栄環境株式会社
【アドバイザー】 アミタホールディングス株式会社
【事務局】 NPO法人ごみじゃぱん
【協力・連携】 クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)

 

持続可能な回収スキームの構築や新しい循環経済のビジネスモデルを構築するため、以下のポイントを重視して取り組んでいるそうです。

 

①小売4社の神戸市内の店舗と資源回収ステーション施設で回収。(全国最大規模)
目標は初年度5トン/年。(将来目標10トン/年)。

 

②店舗への配送戻り便等を活用して集約し、収集の効率化、環境負荷を低減。

 

③日用品メーカー10社が、リサイクル試験を通じて課題や技術を共有し、「水平リサイクル」を目指す。
また、よりリサイクルしやすい、つめかえパックの素材や形状等を議論。

 

④水平リサイクルしたつめかえパックを製品として、市内店舗での実証販売を目指す。

 

⑤アイデアを出し合い、市民の皆様に還元する様々なリサイクル製品も検討。

 

リサイクルのみならず、啓蒙活動も

第4期は以下のような取り組みを行なったそうです。

 

神戸市内で回収したつめかえパックから「リサイクル傘」300本、「回収ボックス」100台を製造
フィルムtoフィルムの技術を活用して、回収したつめかえパックの一部から「水平リサイクル」以外の利活用も検討し、集まったつめかえパックを選別・粉砕・ペレット化、フィルムに再生、「リサイクル傘」「回収ボックス」を制作しました。

 

・「リサイクル傘」(傘シェアリングサービス「アイカサ」で運用)
神戸で回収したつめかえパックから再生樹脂を50%使用したフィルムに再生、傘の生地を制作。完成した300本の傘は、2024年12月10日から、神戸市内の「アイカサ」スポットで運用を行っており、これまでに多くの市民にご利用いただいています。

 

・「回収ボックス」
回収ボックス1台あたり約3.7㎏のうち10%に、つめかえパック由来の再生樹脂を利用し100台製造し、2024年12月より、参加小売店舗に設置しています。

 

※この取組は、アミタホールディングス(株)が2023年8月に採択された内閣府の第3期戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の支援のもと実施しました。

 

各種イベントでの啓発活動
・こうべ環境博覧会「かんぱく」への出展(2024年10月19日)
子ども達が参加した「リサイクル傘」の傘づくり体験を通じて、環境とプラスチックの資源循環について楽しく学ぶワークショップと、プロジェクトの実証結果を報告するセミナーに登壇。

 

・関西学院大学特別演習フィールドワーク(2025年6月7日)
関西学院大学がサステナビリティ分野の環境教育プログラムを提供するGreen Innovation(GI)と協働するPBL(課題解決型学習)として、学生達がつめかえパックのリサイクルを実施する、コープこうべや六甲リサイクルセター、エコノバなどを訪問し、つめかえパックのリサイクルの実際を学びました。

 

・廃棄物資源循環学会内の廃棄物計画研究部会(2025年9月19日/名古屋大学)で活動実績の発表
廃棄物資源循環学会(2025年9月17日~19日)の中で行われた廃棄物計画研究部会において、プロジェクトの実績と課題について報告しました。同部会と継続的に意見交換することで、循環経済への移行を促進するための廃棄物計画の新しい方法提案に貢献していきたいと考えています。

 

・ノエビアスタジアム神戸へのブース出展(2025年9月21日/INAC神戸)
神戸市が楽天グループとともに運営する「デコ活アクションin神戸」と連携し、紹介ブースを出展。つめかえパックリサイクルの認知度アンケートや、クイズ、つめかえパックの回収からリサイクルの流れを紹介しました。

 

試作品パウチ

来年より「再生プラ」の使用が義務付けられる法の施行も

2026年4月1日より「改正資源有効利用促進法」が施行されることをご存じでしょうか?

 

容器包装のプラスチック部材には再生プラスチックの使用が義務付けられます。これに向けて日用品メーカーは再生プラスチックの利用計画を提出し、実績の定期報告が求められるようになります。そのため、第5期では以下の取り組みを推進するそうです。

 

≪参加メーカーが水平リサイクルパウチ試作品の評価検討を開始≫
水平リサイクルしたつめかえパックを製品化するためには、各社の様々な内容物での評価を実施し、実用上問題ないことが必要になります。水平リサイクルしたつめかえパックを様々な製品でお客様にお届けするため、参画メーカーの複数社が試作品の評価検討を開始します。

 

≪パウチを含むプラスチック容器リサイクルの社会実装にむけたガイドライン検討≫
包装仕様にとどまらず、回収方法・分別方法・企業/自治体による情報発信など、広範な要件に対し、神戸市での成果・課題を関係者に向け発信し、資源循環型社会のグランドデザインづくりに貢献していきます。

 

≪アンバサダー制度を開始≫
店舗従業員や本プロジェクトに積極的に関わる市民をアンバサダーに認定。コミュニティを通じた市民間の情報伝達により、神戸市内での認知度と参加率の向上を図ります。

 

つめかえパックから再生した回収ボックス

----------------------

■情報提供元:神戸プラスチックネクスト

https://kobeplasticnext.jp/

----------------------

 

《関連記事》使用済みのつめかえパックが傘へ変身!シェアサイクルとしてレンタル利用が可能に – いますぐできる身近なSDGs

この記事が気に入ったら、ぜひ
シェア・フォローしてください!

Link with SDGs編集部

SDGsはもちろんのこと、サステナブル・エシカルな視点から記事を制作する編集者・ライターの専門チームです。社会課題から身近にできることまで幅広く取り上げ、分かりやすくお伝えします。

他の記事を見る

カラフルボーダー

OTHER ACTION

閉じる

注目の記事