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自然の恵み「ジビエ」をおいしく食べてSDGsに貢献しよう – いますぐできる身近なSDGs|リンクウィズSDGs

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自然の恵み「ジビエ」をおいしく食べてSDGsに貢献しよう

自然の恵み「ジビエ」をおいしく食べてSDGsに貢献しよう

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近年じわじわと注目を集め、取り扱う飲食店が増えている「ジビエ」。
「ジビエ」とは、フランス語で、狩猟で捕獲した野生鳥獣の肉や料理のことです。
今回は、その「ジビエ」をおいしく食べることがSDGsに繋がるとはどういうことなのか、詳しく見ていきましょう。

鳥獣被害の課題とジビエの関係

現在、日本では鹿や猪などが増えすぎてしまい、各地で鳥獣被害が大きな課題となっています。
野⽣⿃獣による農作物被害額は155億円(令和3年度)にのぼり、全体の約6割を鹿や猪が占めているそうです。(※1)

 

主な被害例としては
・農作物を食べられたり、田畑が荒らされたりする
・森林での樹木の剥皮被害、希少植物の食害
・車両との衝突事故や家屋への被害
などが挙げられます。

 

道路を横断するシカ

 

鳥獣被害対策は、個体群管理、侵入防止対策、生息環境管理の3本柱が鉄則と言われています。(※2)
この中の「個体群管理」を⽬的として捕獲が⾏われ、近年ではシカとイノシシの捕獲頭数が⼤幅に増加しています。
その一方で、捕獲した野生鳥獣を埋設・焼却するための労力や処理費用は捕獲者や地方自治体などの負担となっている問題も。
そのため、捕獲を進めるだけでなく、捕獲した野生鳥獣を地域の資源として活用できる取り組みを広げていくことが重要になっています。
その有効活用のひとつが「ジビエ」なのです。

 

※1 農林水産省「捕獲鳥獣のジビエ利用を巡る最近の状況(令和5年9月版)」

※2 農林水産省「鳥獣被害の現状と対策(令和5年9月)」

身近になりつつあるジビエ

「ジビエ(gibier)」はフランス語が語源で、食材となる野生鳥獣肉を意味する言葉です。
ヨーロッパの中でも特にフランスでは古くから高級食材として重宝され、貴族の伝統料理として発展してきました。
最近では、日本でもジビエを目にする機会が増え、気軽に味わえるお店も登場しています。
「ジビエは臭い」というイメージがある方もいるかもしれませんが、最近のジビエにはほとんど臭みはなく、食べやすいのが特徴です。
食肉処理の技術や設備の向上はもちろん、さまざまな調理法により、ジビエは初心者でも親しみやすい存在になってきています。
また、ジビエはビタミンやミネラルなどの栄養価が高く、高タンパク・低カロリーな点も注目を集めています。

 

ジビエ料理

安全・安心なジビエの普及のために

「ジビエ」の利用拡大にあたり、流通するジビエが安全・安心であるために国でもさまざまな取り組みがされています。
2014年には厚生労働省による「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」が策定されました。
このガイドラインには、野生鳥獣肉の利活用に当たっての①狩猟、②運搬、③食肉処理、④加工・調理・販売、⑤消費の各段階における守るべき衛生措置について示されています。
また、流通するジビエの安全性の向上及び透明性の確保を図るため、2018年には農林水産省による「国産ジビエ認証制度」が制定されました。(※3)
この制度はガイドラインに基づいた衛生管理や、各部位の切り分け方、データ記録の管理などを適切に行う食肉処理施設を認証するもので、認証を受けた施設で生産されたジビエ製品には認証マークが表示されます。

ジビエ肉の解体の様子

ジビエの活用は、様々な地域課題の解決につながると期待されています。
まずは難しく考えずに、ジビエを食卓に取り入れたり、外食でジビエを楽しんだり、おいしく食べることからはじめてみてはいかがでしょうか。

 

※3 農林水産省「知って!楽しむ!ジビエ(R5年9月)」

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