みんな実際はどんな「SDGs行動」してる? 調査データから分かる、身近なSDGs
「みんなはどんなSDGs行動をしている」のか、気になりませんか?
近年SDGsについては様々な調査会社がアンケート調査を行っており、データが集まってきました。
そこで今回、調査データを元に「みんながしているSDGs」を掘り下げていきます。
そもそも「SDGs」ってどれくらいの人が知っているの?
SDGsのことを知らなければ、「SDGsに貢献できる行動」も行いにくいかと思います。
そこでまずはSDGsの認知度を以下の調査にてご紹介します。
以下のように、楽天インサイトの調査によると、SDGsの言葉の認知率は2020年調査で50.7%であったものが、2023年には87.1%に。
また博報堂の調査では、SDGsを「内容までよく知っている①」が8.7%、「内容をある程度は知っている②」が45.3%、「名前を聞いたことがある③」が27.9%となり、①~③の合計である知名率は81.9%に上ることが分かりました。
「内容をよく知っている」「ある程度は知っている」と答えた①と②の合計でも54%となり、「2人に1人はSDGsを知っている」状況になっています。
この認知度はここ2~3年で大きく上昇しており、政府や教育の現場、自治体、民間企業の取り組み、一人ひとりの行動などによって高まっているものと考えられます。
みんな環境のために何をしている?
続いて楽天インサイトの調査では「普段から環境保護・保全のために取り組んでいること」では、以下のように「マイバッグ」「節電」「買った食材・食品を使い切る」が上位に上がります。
レジ袋有料化がスタートして3年以上が経ち、78.6%の人がマイバッグを使っていることからも、法整備が「行動」に大きく影響を及ぼすことが見てとれます。
また昨今の電気代高騰から「節電」を心がけている人も多くいます。
また「マイボトル」は44.5%と5割を切っていますが、Link with SDGsのマイボトル記事のアクセスの多さからも興味関心が高いことが伺えます。
一方、博報堂の調査では、「エコバッグ」と「ゴミの分別やリサイクル」が上位に。
また年代によって取り組んでいることも変わってくる、興味深い結果となっています。
調査データは以下となります。
商品が「SDGsに貢献しているか」を判断する基準は?
商品を購入する時、「SDGsへの貢献を考慮している」または「SDGsへの貢献をやや考慮している」と答えた人のうち、その判断基準で多かったのはメーカー企業の「商品ページの説明文を見て」が39.5%。
「ホームページや広告などに掲載されているSDGsロゴ・アイコンを見て」が33.7%となります(※1)。
※1 「SDGsに関する調査」 出典:楽天インサイト(2023年9月)
多くの人は「SDGsに配慮した商品です」と説明され、ロゴやアイコンを見て購入の判断としているようです。
これは裏を返すと「説明しない」「表示しない」と消費者に伝わらない、ということでもあります。
メーカー側は「SDGs商品として伝える努力をする」必要があり、それがひいては「選ばれる基準」となって、「SDGs達成へ向けて世の中が進展する」ことになるのです。
■調査データ引用元①:楽天インサイト「SDGsに関する調査」(2023年9月)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002029.000005889.html
■調査データ引用元②:博報堂「生活者のサステナブル購買行動調査2023」(2023年8月)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000751.000008062.html
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