賞味期限が近い商品を安く購入!楽しくフードロス削減へ
日本では、まだ食べられるのにもかかわらず廃棄される食品、いわゆる「フードロス」が年間522万トンにのぼるといわれています。
これは毎日、大型トラック(10トン車)約1,430台分の食品を廃棄していることになります。(※1)
今回は、賞味期限が近い商品をはじめ、さまざまな理由でフードロスになってしまう商品を購入するだけで、フードロス削減に繋がる「Kuradashi(クラダシ)」というショッピングサイトをご紹介します。
2015年にスタートしたショッピングサイトに加え、2023年5月に初の常設店もオープンした「Kuradashi」ではどのような取り組みをしているのかさっそく見てみましょう。
※1 政府広報オンライン「今日からできる!家庭でできる食品ロス削減」
ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」とは?
「Kuradashi(クラダシ)」は、株式会社クラダシが運営するショッピングサイトで、賞味期限が近い商品やキャンペーン終了商品など、さまざまな理由で販売されずに廃棄される商品を安価で購入できます。
そのため、いつもスーパーなどで購入している商品だけでなく、産地直送の贅沢な食材や普段はなかなか手を伸ばせない商品などもお得に購入することができ、楽しくフードロス削減に貢献できるのです。
また、商品ごとに社会活動団体への支援金額が設定されており、購入金額の一部を自分が応援したい社会貢献団体に寄付することができます。
いつもKuradashiを使ってくれてありがとう🥰
みんなのおかげで社会貢献団体にたくさん支援することができたよ。
これからもKuradashiをよろしくね pic.twitter.com/G1wgzxKPF0— Kuradashi(クラダシ) (@kuradashi_jp) May 17, 2023
2015年からショッピングサイトにてフードロス削減に取り組んできた「Kuradashi」は、2023年5月26日に商業施設「たまプラーザ テラス」に初の常設店舗もオープンしています。
常設店では、「社会にいいこと、街にいいこと」をコンセプトに「見る・知る・関わる」の3つのテーマに合わせた仕掛けを用意し、常設店ならではのイベントなども実施予定のようです。(※2)
販売されずに廃棄される商品の理由
「Kuradashi」のホームページによると、フードロスが起こる理由として以下の3つが挙げられています。
なぜフードロスは起こる?
規格外
商品割れ、少しの傷、パッケージの汚れ、サイズ違い…味や品質には全く問題がないにも関わらず、「規格」から外れたことで販売されずに廃棄される商品が沢山あります。
3分の1ルール
「3分の1ルール」とは、製造日から賞味期限までの3等分し、納品・販売期限を設ける商慣習。製造から最初の3分の1を超えると賞味期限がまだまだ残っていても廃棄される可能性があるのです。
季節商品
恵方巻やクリスマスケーキ、桜や紅葉など四季折々のパッケージ。楽しくて華やかなイベントも、終わると同時に行き場を失ってしまう商品も少なくありません。
このように、味や品質などに問題がなくても廃棄される商品があるという現状がフードロスに繋がっています。
「Kuradashi」では、それらを協賛企業から協賛価格で引き取り、低価格で販売することでフードロス削減に取り組んでいるのです。
買い物を楽しみながらフードロス削減へ
最近では企業ごとのフードロスへの取り組みや、フードロス削減を目指したショッピングサイトも増えてきました。
まずはおトクに買い物を楽しみながら、フードロス削減に参加してみませんか?
ただし、購入の際は「量」や「賞味期限」をしっかり確認し、必要な分だけを買うという点は心がけておきましょう。
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SDGsはもちろんのこと、サステナブル・エシカルな視点から記事を制作する編集者・ライターの専門チームです。社会課題から身近にできることまで幅広く取り上げ、分かりやすくお伝えします。
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