服を捨てずに染め直すという選択。「somete(ソメテ)」でアップサイクル!
日本の家庭から焼却・埋め立てされる服は年間約45万トンにものぼり、平均すると1日あたり大型トラック約120台分の服が焼却・埋立処分されています。(※1)
では、服の廃棄量を削減するために私たちにできることはなんでしょうか。
例えば、今ある服を今年捨てずにもう1年長く着れば、日本全体で約3万トンの廃棄削減に繋がります。
今回は、“服を捨てずに染め直す”という方法で、新たな価値を生み出すサービス「somete (ソメテ)」をご紹介します。
眠ったままの服を活かすために
冒頭でも触れたように、日本では毎日大量の衣服が廃棄されています。
しかし、その一方で、1年間のうち1回も着られていない服がひとりあたり35枚もあるといわれています。
つい買ったものの一度も着ていない服がクローゼットにずっと眠っているという方も多いのではないでしょうか。
その他にも、「お気に入りの白シャツが黄ばんでしまった」「プレゼントしてもらった思い出の服が色あせてしまって着られない」などさまざまな理由で着られないまま手元にある服があるかもしれません。
そのような服を“染め直す”という方法で、再び長く着られる服に生まれ変わらせてくれるのが今回ご紹介する「somete (ソメテ)」です。
「somete (ソメテ)」とは?
「somete (ソメテ)」はクローゼットの中に眠る思い入れのある服の“染め直し”を依頼できるアップサイクルプラットフォームです。
アップサイクルとは、捨てられてしまうはずだったものや未活用の素材にデザインやアイデアといった新たな付加価値を持たせることで、別の新しいものに生まれ変わらせることをいいます。
「somete (ソメテ)」では連携する全国約40の染色クリエイターや工房などに染め直しを依頼できるため、藍色、漆黒、春桜色などさまざまな色に染め直すことが可能です。
染め直しの種類
「somete (ソメテ)」で用いられる染め直しの技法には、伝統技術を守ることや、廃棄素材を有効活用するなどユニークなものも多く、個性豊かなクリエイターの技術が新しい可能性を引き出してくれます。
染め直しの技法には、次のような種類があります。
藍染め
日本を象徴する伝統工芸「藍染め」や「インディゴ染め」により、藍色に染め直しができます。
黒紋付染め
着物の染めに用いられる「黒紋付染め」という技法により、漆黒に染め直しができます。
珈琲染め
廃棄されるはずだった珈琲の捨てがらを使用した「珈琲染め」により、珈琲色に染め直しができます。
お茶染め
廃棄されるはずだった静岡産の茶葉を使用した「お茶染め」により、鈍色に染め直しができます。
ベンガラ泥染め
土から取れて土に帰る、環境循環型の「ベンガラ泥染め」により、鉄朱色や春桜色に染め直しができます。
このほかにも染色アーティストによるタイダイ柄や藍泥染めなどもあり、服の色や素材に合わせてさまざまな染め直しが楽しめます。
クローゼットに眠っている服を「捨てずに染める」という新しい選択肢で、楽しみながらサスティナブルな未来づくりに参加してみませんか。
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SDGsはもちろんのこと、サステナブル・エシカルな視点から記事を制作する編集者・ライターの専門チームです。社会課題から身近にできることまで幅広く取り上げ、分かりやすくお伝えします。
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