メイクアップ化粧品を絵の具やクレヨンにアップサイクル/リサイクル
過去に使用済みコスメ容器の回収について記事にしましたが、容器だけでなく、化粧品が絵の具にアップサイクルされる取り組みなども行われています。
こうした取り組みはSDGsの目標12「つくる責任つかう責任」と密接に関わっており、近年の化粧品業界ではこうした持続可能な化粧品づくりが推進されています。
今回はその取り組みの一部をご紹介。こういった取り組みを行っている化粧品メーカーを選んだり、そこから生まれた絵の具やクレヨンを利用することでSDGsにつながるんです。
INDEX
絵の具へのアップサイクル
絵の具へのアップサイクルの原料となる化粧品を提供しているのは、株式会社コーセーと花王株式会社です。
一方、この原料を元にアップサイクル絵の具を作っているのは株式会社モーンガータで、「SminkArt(スミンクアート)ときめくペイント」という商品として販売されています。
化粧品企業様において使用しなくなった化粧品の中身を、弊社開発「 magic water 」で特殊な処理をすることで、粉末状の絵具にしました!!
花王とコーセーは、化粧品事業のサステナビリティ領域で協働(花王発表資料)しており、それがきっかけになったそうです。
商品が完成する過程で試作したメイクアップ化粧品を両社がモーンガータ社へ提供し、それを粉末状の絵の具にしています。
実際の商品はモーンガータ社のECショップで購入することもできます。
クレヨンへのリサイクル
一方で、使いきれずに捨てられるカラーコスメも多い中で、それを回収してクレヨンにする取り組みも。
このカラーコスメから作られるクレヨンが「ハロヨン」としてCOSME no IPPO(コスメノイッポ)から販売されています。
美容業界のゴミゼロを目指そう!と、2021年秋にスタートしました。
カラーコスメを約12cmのクレヨンに変え、唯一無二の色に出会う楽しさを味わいながらアートとして自由に表現して頂けたらと考えています。
引用元 COSME no IPPO(コスメノイッポ)
カラーコスメはデパートのイベントで回収を行っているほか(実施しているデパートは公式インスタグラムをご確認ください)、郵送でも受け付けています。
絵の具もクレヨンも、回収からアップサイクルやリサイクルまで、それなりのコストが掛かっているはず。
それでも各社が行っているのは、SDGsの「つくる責任つかう責任」に真剣に向き合っているからだと思います。
生活者がサステナブルな企業を選ぶと、企業はもっとサステナブルな取り組みを行いやすくなって、その取り組みが「当たり前」な世の中になっていく――そんな意識を持てば、きっとSDGsの達成が近づくはずです。
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SDGsはもちろんのこと、サステナブル・エシカルな視点から記事を制作する編集者・ライターの専門チームです。社会課題から身近にできることまで幅広く取り上げ、分かりやすくお伝えします。
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