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地震、台風、水害に備えて……いざという時の「避難所」について知っておこう – いますぐできる身近なSDGs|リンクウィズSDGs

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地震、台風、水害に備えて……いざという時の「避難所」について知っておこう

地震、台風、水害に備えて……いざという時の「避難所」について知っておこう

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地震、大型台風の襲来、線状降水帯による水害の発生など、自然災害は様々なかたちでやってきて、だれもが避難所を利用する可能性があります。

しかしまだ避難所へ行ったことのない人は、避難所がどのように運営されているのかなど、知らない人も多いかと思います。

そこで今回は避難所について分かりやすくまとめました。

避難所は誰が運営するの?

避難所は政府や自治体、学校などが運営するのではなく、実は自治会や避難した人たち自身が運営するものなんです。

避難所生活は住民が主体となって行うべきものですが、その運営をバックアップする体制の確立は、市町村の災害対応業務の根幹の一つと言えます。

(出所:内閣府「避難所運営ガイドライン」)

もちろん上記のように自治体がバックアップを行いますが、自治体の災害担当者も人数が限られていたり、担当者自身も被災していたりと、大規模災害では特に「自分たちで避難所の環境をつくる」ことが求められます。

 

しかし「自主運営といってもどうしたらいいの?」となると思います。

そこで福岡県の避難所運営マニュアル作成指針を元に、避難所運営の簡単な流れと要点を以下にまとめました。

※以下は長期的な避難が継続すると想定される場合の例となります。短期的な避難は自治体等の指示によります。

 

①発災後、在宅避難者や車中泊避難者も含めた避難所を利用する人や、自主防災組織等を主体とした「避難所運営委員会」や「運営班」がつくられる。

(この組織が作られるまでは、行政担当者や施設管理者などが対処する)

②避難所の利用者で編成した「組」ごとに代表者(組長)を選出する。

③組長は、組内の意見を取りまとめ運営委員会に報告したり、運営委員会の決定事項を組内全員に伝える。

④炊き出しや水の確保、共有スペースの掃除などは、組ごとに当番制で行う。

⑤組長は、組ごとに配布される食料や物資を受領し、組内に配布する。

 

また、役割ごとに「班」も組織され、例えば食料については「食料班」、健康状態については「保健班」が対応することになります。

 

何となく避難所の運営がイメージできましたでしょうか。

特に阪神淡路大震災以降、避難所の整備の重要性が社会課題となり、全国の自治体で運営マニュアル等が作られていきました。

このように、基本的には避難所は避難した人によって「自主的に」運営されるものなのです。

もちろん高齢者や障がいのある人、傷病者など、運営に関わるのが困難な人は配慮されますし、無理して運営の参加が求められるものではありません。

避難所には何を持って行けばいいの?

災害発生後に色々と持って行くものを準備するのは大変です。

そこで普段から「非常持ち出し袋」を用意しておくのがおすすめです。

以下はあくまで一例ですが、この他にも乳幼児や高齢者がいるかなど、家族構成によって持って行くものは変わってきます。

 

・飲料水、非常食
・衣類、ひざかけ、軍手
・携帯トイレ、トイレットペーパー(中の芯を抜けば、コンパクトになっておすすめです)
・歯ブラシ、石鹸、タオル、ボディシート
・マスク、アルコール消毒液、ウエットティッシュ、体温計
・現金
・服用している薬、お薬手帳
・救急セット
・家族の連絡先リスト

 

これらを非常持ち出し袋に入れておくことで、災害時にすぐに避難所へ移動することが可能です。

ペットと一緒に避難できるの?

避難所では共同生活になるため、ペットとの避難には相応の制約と、配慮しなければならないことがあります。

またペットを受け入れ可能な避難所は、現状、とても限られており、いざ被災してから探すとなると困難です。

そのため飼い主には事前に以下のようなことを自ら調べておくことが求められます。

 

①平常時から、ペットホテルなどペットを預けられる場所や、友人等の依頼先を確保しておくことが重要です。

②ペットの受け入れが可能な避難所が近隣にあるかどうか、また受け入れ条件について調べておきましょう。

③もし受け入れ可能な避難所がある場合も、ケージに入れるなど避難所のルールに従う必要があります。そのルールに対応するためにも、平常時からペットの「しつけ」や「衛生管理」を行いましょう。

④広い敷地がある避難所では、ペットと共に車中で過ごすことが可能かどうか確認しておきましょう。また、車中で過ごす場合には熱中症等への注意が必要です。

⑤ペットの健康問題など、ペットに何かあった場合に獣医師会や愛護団体など支援要請先の確保をしておきましょう。

⑥被災した場合に実際にどう動くかをシミュレーションした避難訓練なども可能なら検討してみてください。平常時から避難訓練を行うことで周囲との連携が深まり、何かあった時の対応力が強まると考えられます。

⑦災害時は自らの力で身を守る「自助」が基本となり、それはペットにおいても同様です。飼い主はこうした場合にあっても、ペットの安全と健康を守り、他者に迷惑をかけることなく、災害を乗り越えてペットを適正に飼養管理していく責務を負っています。

 

②のようにもし避難所での受け入れが可能でも、

・動物アレルギーの方への配慮

・ペットの鳴き声や毛の飛散、臭い等への配慮

・排泄物を責任を持って処理する

などペット同行には数多くの配慮が必要です。

自らの命を守るために避難所に避難して来ているわけですから、精神的にも余裕のない人が多い状況が予想されます。

そうした中で、周囲の方々への気遣いが必要となります。

 

参考:環境庁「人とペットの災害対策ガイドライン

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