デニーズやロイヤルホストなど、外食で食べきれなかったものは「mottECO(モッテコ)」で食品ロス削減!
日本では、まだ食べられるのにもかかわらず廃棄されている食品(食品ロス)が年間522万tあり、このうち外食産業からの食品ロスは81万tにのぼります。(※1)
このような現状を改善するために、環境省が推奨する食品ロス削減アクションが「mottECO(モッテコ)」です。
今回は「mottECO」がどんな取り組みなのかご紹介します。
「mottECO(モッテコ)」とは?
「mottECO」は、環境省が提唱する「飲食店で食べきれなかった料理を顧客の自己責任で持ち帰る行動」の名称です。
環境省が、利用者とお店の相互理解のもとで、飲食店等における食べ残しの持ち帰りをより身近な文化として広めることを目的として開催した「NEWドギーバッグアイデアコンテスト」のネーミングの部で二千点以上の作品から審査で選ばれました。
「mottECO」という名称には「持っていこう」や「もっとエコ」というメッセージが込められています。(※2)
海外では、外食で食べきれなかったものをドギーバッグと呼ばれる箱に入れて持ち帰ることが普及している国もいくつかあります。
一方で、日本では食中毒などを懸念して残った食べ物の持ち帰りに消極的な飲食店も多く、持ち帰る人はまだまだ少数派です。
現在は食品ロス削減のために環境省と消費者庁、農林水産省とが協力し、「持ち帰る場合は自己責任で、火の通った料理に限定する」ということを前提として「mottECO」を推奨しています。(※3)
※2 環境省「報道発表資料 食べ残しの持ち帰り行為「mottECO」のロゴができました!」
※3 環境省「エコジン 【SDGsライフのヒント】mottECO」
「お持ち帰り」で気をつけたいこと
外食時に料理を残してしまうことはもったいないですが、持ち帰る際には衛生面を考えることも大切です。
環境省からはお持ち帰りする料理を安全においしくいただくための注意事項として以下のような内容が挙げられています。
安全においしくいただくためのお約束
1.持ち帰りは、十分に加熱された商品で、帰宅後に再加熱ができるものを選び、食べきれる量を考えて行いましょう
2.料理は、暖かい所に置かないようにしましょう
3.自分で料理を詰める場合は、手を清潔に洗ってから、清潔な容器に清潔な箸などを使って入れましょう。
水分はできるだけ切り、早く冷えるように浅い容器に小分けしましょう
4.時間が経過すると食中毒のリスクが高まるので、帰宅までに時間がかかる場合は、持ち帰りはやめましょう
持ち帰った料理は、帰宅後できるだけ速やかに食べるようにしましょう
5.中心部まで十分に再加熱してから食べましょう
6.見た目やにおいなどが、少しでも怪しいと思ったら、口に入れるのはやめましょう
持ち帰りは、衛生上のリスクを十分に理解した上で自己責任の範囲で行うことになります。
飲食店の方の説明をよく聞いて、自分で衛生管理をしっかり行いましょう。
mottECO導入モデル事業
環境省では、自治体と事業者が連携して食品ロス削減の取り組みを推進するための「mottECO導入モデル事業」を実施しています。
mottECO 事業は以下の3つを骨子として推進します。
1.自治体+事業者という連携スキームを活かした mottECO 実践店舗の量的拡大。
2.既存の容器、ツールも有効活用した mottECO 事業としての、食べ残し持ち帰り啓発の拡大。
3.継続的な mottECO 推進事業者ならではの発信による普及啓発事業
具体的には、6社が運営する各店舗で、お客様が食べ切れない料理のお持ち帰りをご希望された場合、 安全にお召し上がりいただくための注意喚起チラシと容器をお渡しし、ご自身の責任においてお持ち帰りいただくことで、「食べ残したものは自分の責任で持って帰る文化」の普及と啓発を図るものです。
引用元 株式会社セブン&アイ・フードシステムズ プレスリリース『食品ロス削減の取り組み 企業、業種の垣根を超えて推進 – 環境省の「mottECO(モッテコ)導入モデル事業」に採択 –』
また、令和5年度の「mottECO導入モデル事業」には以下の事業者と自治体が採択されています。
●株式会社セブン&アイ・フードシステムズ(東京都千代田区)
●ロイヤルホールディングス株式会社(福岡県福岡市)
●SRSホールディングス株式会社(大阪府大阪市)
和食さと ※リンク先はニュースリリース
●日本ホテル株式会社(東京都豊島区)
メトロポリタンホテルズ(7 ホテル)
●株式会社京王プラザホテル(東京都新宿区)
●株式会社アレフ(北海道札幌市)
びっくりドンキー ※リンク先はニュースリリース
●東京都杉並区(自治体)
域内飲食店(今後実施店舗開拓)
【#食品ロス🍔の削減を目指します!】
5月30日、民間企業6社と共同で環境省「令和5年度食品廃棄ゼロエリア創出モデル事業等」に応募し「mottECO(モッテコ)導入モデル事業」として採択されました。今後「#食べのこしゼロ応援店」を中心に本取組の協力店を募集します✨https://t.co/mb1eDeJCuD— 杉並区広報課 (@suginami_koho) May 31, 2023
mottECO導入モデル事業に採択されている企業の他にも、独自のお持ち帰り用エコ容器の提供や取り組みを行っている飲食店が多数あります。
もし外食で料理を食べ切れなかった時には、お店に持ち帰りを相談して実践してみましょう。
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