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SDGsの期限2030年まであと5年!MDGsの教訓から考える「ポストSDGs」の世界目標とは? – いますぐできる身近なSDGs|リンクウィズSDGs

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SDGsの期限2030年まであと5年!MDGsの教訓から考える「ポストSDGs」の世界目標とは?

SDGsの期限2030年まであと5年!MDGsの教訓から考える「ポストSDGs」の世界目標とは?

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2030年をゴールに設定された持続可能な開発目標(SDGs)の期限まで、ついにあと5年となりました。気候変動やパンデミック、紛争など複合的な問題が山積し、SDGs達成への道のりは決して容易ではありません。では、この期限を迎えると何が起きるのでしょうか?そして次なる世界目標「ポストSDGs」は登場するのでしょうか?

その答えを探るカギは、SDGsの前身であるミレニアム開発目標(MDGs)の教訓にあります。

MDGsの教訓とSDGsへのバトンタッチ

MDGsは2000年に採択され、2015年までに「極度の貧困人口の半減」「初等教育の完全普及」など8つの目標を達成することを目指しました。特に「極度の貧困の半減」は期限前に達成され、明確な数値目標の設定が各国の取り組みを加速させることが実証されました。

しかし一方で、「先進国から途上国への一方的支援の構図」「環境問題や格差問題などの網羅性不足」といった課題も露見。これらの反省が生かされ、SDGsはより普遍的・統合的・包括的な内容に進化しました。

 

SDGs達成状況と迫る2030年の現実

しかし、国連やWHOなどの報告書によれば、現在のSDGsの進捗状況は決して楽観できるものではありません。多くの目標で遅れが指摘されており、2030年までの完全達成は極めて困難とされています。

この現状を踏まえ、MDGsが終了する直前と同じように、「ラストスパート」を促す取り組みと、次の世界目標「ポストSDGs」を巡る議論が世界的に活発化しています。

 

2024年の国連「未来サミット」で具体化した「ポストSDGs」

こうした中、2024年9月、ニューヨークで開催された国連の「未来サミット(Summit of the Future)」が、次の世界目標を巡る議論を一気に加速させました。

このサミットで採択された「未来のための協定(Pact for the Future)」には、以下のような「ポストSDGs」の具体的な方向性が示されています。

  • ウェルビーイング(Beyond GDP)の重視 GDP成長率だけでなく、人々の幸福度や環境の健全性を重視する指標を新たに設定。
  • デジタル課題と世代間公平性への対応 デジタル格差やAIの倫理的活用、将来世代への責任を明確に掲げた「グローバル・デジタル・コンパクト」や「将来世代宣言」を採択。
  • 実効性の向上と柔軟な枠組み 各国の状況に応じた柔軟な枠組みと、国際金融システムの改革を促進することで、実現可能性を高める。

 

「ポストSDGs」が目指すより良い未来とは

MDGsからSDGsへの移行がそうだったように、2030年以降も世界は新たな目標に向けて動き出します。「未来のための協定」に示された「ポストSDGs」の取り組みは、SDGsで果たせなかった課題を引き継ぎながらも、より実効的かつ包括的な目標を設定しています。

2030年という期限は、達成すべき最終地点ではなく、私たちが次の段階へと進む重要な節目です。SDGs達成に向けた努力を継続しつつ、私たちは今、「ポストSDGs」が掲げる新たな未来のビジョンに向けて、具体的な一歩を踏み出そうとしているのです。

 

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