今すぐできる節電!待機電力のカットでSDGsに貢献
私たちの生活にはエアコン、テレビ、電子レンジ、洗濯機、掃除機などの電気製品が欠かせないものとなっています。
その一方で、日本の電力の大半は石炭・石油・ガスなどの化石燃料でまかなっており、限りある資源を大切にするための「節電」も重要です。
今回は、今すぐ簡単にはじめられる節電の第一歩として「待機電力」についてご紹介します。
INDEX
待機電力とは?
電気製品の多くはコンセントにつながっているだけで、電源がオフになっている時や使っていない時もわずかに電力を消費しています。これが「待機電力」です。
では、なぜ使用していない時も電力が消費されるのでしょうか?
それは時計やタイマー予約、メモリなどの機能を維持するためです。
また、リモコンで操作できる機器は、いつでもリモコンからの信号を受信できる状態にしておくために待機電力が消費されます。
待機電力は実際に電気製品を使っている時の消費電力と比べるとわずかなものではありますが、数が多ければ多いほど電力が消費されていることになります。
待機電力量の多い電気製品を知ろう
資源エネルギー庁によると、家庭の消費電力量は一世帯当たり年間で4,432kWh、そのうち5.1%の228kWhが待機電力と言われています(※1)。
電気代で計算すると年間でだいたい7,068円(※2)が待機電力として消費されていることになります。
まずはどんな電気製品が待機電力を多く消費しているのかを知るためにも、資源エネルギー庁の報告内容(※1)を元に、待機電力が多い電気製品をランキング形式でご紹介します。
第1位 ガス温水器(19%)
第2位 テレビ(10%)
第3位 冷暖房兼用エアコン(8%)
第3位 電話機(8%)
第5位 BD・HDD・DVDレコーダー(6%)
第6位 パソコン(4%)
第7位 パソコン・ネットワーク機器(3%)
第8位 電子レンジ・オーブンレンジ(3%)
第9位 インターホンセット(2%)
*家庭の全待機電力量を100%とした場合の全体に占める比率。
*ガス温水器は、ガス給湯器、ガス給湯付きふろがまを含む
常に電源を接続しておく必要がある製品は待機電力を減らすことは難しいですが、必要ない待機電力がないか一度考えてみるのも良いかもしれません。
※1 資源エネルギー庁「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要」
※2 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問Q&A」より電力単価31円で計算
待機電力の節約方法
電気製品を使っていないときは主電源を切ったり、プラグを抜いたりと待機電力をカットしやすいものから実践してみましょう。
電源スイッチつきの節電タップを使用すれば、プラグを抜き挿しする手間を省くと同時にプラグの摩耗も防げます。
また、最近では省エネモードや節電機能などを搭載している製品も多いのでそのような機能を活用するのもおすすめです。
節電は電気代の節約と同時に社会貢献にもつながります。
今すぐできる節電アクション、はじめてみませんか。
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SDGsはもちろんのこと、サステナブル・エシカルな視点から記事を制作する編集者・ライターの専門チームです。社会課題から身近にできることまで幅広く取り上げ、分かりやすくお伝えします。
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