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2025年現在、セブン-イレブンでマイタンブラーは使える?
いいえ、セブン-イレブンでは公式にマイタンブラーの利用を認めていません。
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2025年の時点でマイタンブラー割引があるコンビニはどこ?
マイタンブラー割引を実施しているのは「ローソン(マチカフェ)」のみで、10円引きになります。
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ローソンではマイタンブラーを使える?
はい、ローソンのマチカフェではマイタンブラーが利用できます。ただし、セルフマシン設置店舗や一部商品(メガサイズ、カフェインレスシリーズ)は対象外です。
【2025年】セブン-イレブンではコーヒーのマイタンブラーを利用できる?マイタンブラー割引があるコンビニはどこ?コンビニコーヒーの実施状況を調査
2011年から2013年にかけて、コンビニ各社はカウンターで挽きたてのコーヒーやカフェラテが買える、いわゆる「カウンターコーヒー」を販売し始め、大ヒットを記録しました。それから10年以上が経ち、今やコンビニのコーヒーは、私たちの生活に欠かせない、と言っても過言ではないほど浸透してきました。
セブンカフェの累計販売数は2023年10月末時点で80億杯(セブン-イレブン・ジャパン公式発表)。これはつまり、ストロー、カップなどの包装資材なども80億杯が販売され、捨てられていることを意味します。
そうした中、スターバックスコーヒーなどの大手カフェチェーンでは、タンブラーを持参すると割引を行うなど、資源の節約への取り組みを広げています。
では、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、デイリーヤマザキの大手コンビニではどのような取り組みを行なっているのでしょうか?マイボトルだけではなく、サステナブルな取り組みも合わせて調査を行いました。
はじめに……最も多く購入されているコンビニコーヒーは?
調査会社のマイボイスコムでは毎年、コンビニコーヒーに関するアンケート調査を行なっています。
この調査によると、最も多く購入されているのがセブン-イレブンで、以下、ローソン、ファミリーマートと続きます。
この調査からは、セブン-イレブンとファミリーマートが5年前からやや低調であることに比べて、ローソンは比較的、利用の割合が増えている点が見て取れます。
それでは次項から、各コンビニのマイタンブラーの対応状況についてまとめていきます。
なお、店舗によって対応にバラつきがあるコンビニもあるため、公式に発表している内容に基づいて記載していきます。
セブン-イレブン(セブンカフェ)
マイタンブラーの利用 | 利用不可 |
---|---|
マイタンブラー割引 | 無し |
セブン-イレブンでは公式にマイタンブラーのサービスを行なっていないため注意が必要です。
なお、容器などには以下のように環境に配慮した素材を用いる取り組みを行なっています。
ストローも2019年11月から、100%植物由来で生分解性を有する、株式会社カネカのバイオポリマーを導入しています。
サステナブルな取り組みとしては、2030年にはセブンカフェで使用するコーヒー豆の50%以上を、「持続可能なコーヒー豆」で調達する目標を掲げているとのことです。
ローソン(マチカフェ)
マイタンブラーの利用 | 利用可能
※セルフマシン店舗は対象外です。 |
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マイタンブラー割引 | 10円値引き
※メガサイズ、カフェインレスシリーズはタンブラー対象外です。 |
ローソンでは既報のように、マイタンブラー割引を行なっています。
さらにローソンではサステナビリティにも積極的に取り組んでおり、環境だけでなく、生産者・労働者の人権向上などにも配慮しています。
ファミリーマート(ファミマカフェ)
マイタンブラーの利用 | 利用不可 |
---|---|
マイタンブラー割引 | 無し |
ファミマカフェでは、公式にマイボトルやマイカップへの対応を行なっていないと明記しています。
一方で、サステナブルな取り組みとしては、駐日エチオピア大使と記者説明会を行い、コーヒー2050年問題(※)も踏まえて生産地支援を行なっていくことを表明しています。
また、アイスコーヒーのカップをプラスチックから紙へ変更するなど、容器の環境配慮も推進しています。
※コーヒー2050年問題:気候変動の影響で、2050年までにコーヒーの生産地の約50%が栽培に適さなくなる可能性がある問題のこと。
ミニストップ
マイタンブラーの利用 | 利用不可 |
---|---|
マイタンブラー割引 | 無し |
ミニストップも、マイボトルサービスを行なっていません。
サステナブルな取り組みとしては、イオングループが推進する「サステナブルコーヒープロジェクト」に参画しており、貧困地域への支援を行なっています。
また、ミニストップでもプラスチック削減に取り組んでおり、アイスコーヒーのカップを紙製容器に変更するなどを行なっています。
デイリーヤマザキ
マイタンブラーの利用 | 利用不可 |
---|---|
マイタンブラー割引 | 無し |
デイリーヤマザキはマイタンブラーには対応していません。
また、コーヒーについてはサステナブルや環境配慮について目立った広報活動は行なっていないようです。
なぜマイボトルに対応していないコンビニがあるの?
多くのカフェチェーンではマイボトルに対応しているのに、なぜコンビニでは対応していないコンビニが多いのでしょうか?
そこには、コンビニの店舗運営における「店員さんのオペレーションの都合」もあるようです。
ローソンのマチカフェでは、セルフマシン店舗を除き、店員さんがコーヒーを注いでくれる動きになっています。その際に、もし持参したタンブラーがマシンのサイズに合わなかった場合でも、「店舗にあるステンレス製のコーヒー専用メジャーカップで抽出して、タンブラーに移し替える」という対応をしてくれます。
(過去記事参照:【2025年】廃止? 割引対象の飲み物は? ローソンでタンブラー割引を受ける方法)
一方で他のコンビニでは基本的にセルフサービス、つまり自分でカップを受け取り注ぐ方式なので、自由にマイボトルへ注ぐような対応は難しい、というのが実情のようです。現にローソンでもセルフマシン店舗ではマイボトルの対応を行なっていません。
例えばセブン-イレブンの店舗数は、国内だけで2万1,651店舗(2024年12月末時点)もあります。こうした巨大な店舗数でマシンやオペレーションを変えるのは大変困難であることが考えられますし、マイボトルへの対応を行なっていないことも、仕方のないことなのかもしれません。
とはいえ、各社、容器の環境配慮や生産地への支援など、サステナブルな対応を推進しているところです。
引き続き、コンビニコーヒーの環境対応、サステナブルな取り組みなどについて動きを追いかけていきます。
SDGsはもちろんのこと、サステナブル・エシカルな視点から記事を制作する編集者・ライターの専門チームです。社会課題から身近にできることまで幅広く取り上げ、分かりやすくお伝えします。
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