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生ゴミを減らす!捨ててしまいがちな食材活用法 –ゴミ清掃芸人 滝沢さんの部屋 – SDGsメディア Link with SDGs

ゴミ清掃芸人
滝沢さんの部屋

カラフルボーダー

TAKIZAWA ROOM

生ゴミを減らす!捨ててしまいがちな食材活用法

生ゴミを減らす!捨ててしまいがちな食材活用法

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X(旧ツイッター)へのポストで「#車内めし」として、捨ててしまいがちな食材も有効活用し、生ゴミの量を減らしている滝沢さん。
今回は、滝沢さんに様々な食材活用法や調理法のコツを伺いました。

【Profile】滝沢 秀一(たきざわ しゅういち)さん

お笑い芸人/ゴミ清掃員。
1976年生まれ。1998年にお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。その後2012年に芸人のままゴミ収集会社に就職。お笑い芸人とゴミ清掃員の二つの顔を持ちながら活動をしている。現在はゴミ清掃員としてゴミ学を世間に伝えたり、エッセイ『このゴミは収集できません』(白夜書房)など、いくつもの本も出版している。

サークル

焼きそばの粉とキャベツの捨てる部分の葉炒めと、ブロッコリーの「あの部分」

――Xの「#車内めし」ポストで、「焼きそばの粉とキャベツの捨てる部分の葉炒め」を紹介されていました。これを作ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

ゴミを減らそうというのが始まりです。キャベツの芯が捨てられているのを見て、もったいないなと思っていました。

そこで食べられないかなと考え、ネットで検索をしてみると、キャベツの芯を使ったレシピなどが出てきたので、食べられるのなら、何か自分で作ってみようと考えました。

 

あとは、これは僕の家特有だと思うのですが、子どもたちは焼きそばが好きなのですが、ソースは奥さんが自分で作るため、焼きそばの粉がいつも残っているという状況でした。

そこで、余っている物同士を炒めてみたら美味しかったので、作るようになりました。

 

 

――焼きそばの粉は、キャベツ以外でも試したことはありますか?

スープにしてみたことがあります。ただ、あまり美味しくはありませんでした。やはりあの粉は、炒め物と相性がいいみたいです。

 

――Twitterで見かけたのですが、ブロッコリーの葉っぱの部分も食べられていますよね

ブロッコリーの葉っぱは甘くて美味しいですよ。

 

――苦そうというイメージがありました

そんなことはありません。食べてみるのがお勧めです。

僕は家庭菜園で、カリフローレンを栽培しているのですが、カリフローレンにも葉っぱの部分があり、そこはブロッコリーの葉っぱの部分にあたるのですが、その部分は虫に食べられることが多いです。虫は植物の美味しい部分を良く知っていますので、その部分であれば人間が食べても問題はないと思いました。

 

またブロッコリーの葉っぱの部分を検索してみると、レシピが沢山出てきたので、他にもたくさんの人が食べているなら、食べられる部分なのだろうという判断もしましたね。

 

――滝沢さんは、ブロッコリーの葉っぱをどのように食べているんですか?

ブロッコリーを茹でる時に、葉っぱは葉っぱでまとめて一緒に茹でています。違う味わいなので美味しいですよ。あとは、これも僕の家の特製なのですが、納豆についている辛子が余るので、この辛子にマヨネーズを混ぜて、それを葉っぱに合わせています。

 

――ブロッコリーは元々マヨネーズが合いますよね。色々なものを活用されているのですね

そうですね。すべて捨てるのがもったいない、というところから始まっていますので。

 

サークル

すいかの皮のカレー炒めをした後の水分を使ったチャーハン

――車内めしに出てきたこのチャーハンには何を入れているのでしょうか?

ニンジン、小松菜、もしくはほうれん草ですね。

これもスイカの皮のカレー炒めをした後に残ったカレー粉と水分を見て、もったいないと思って作ったものです。

 

具材も、その時に冷蔵庫に入っているものを使っているので、毎回変わります。僕自身、料理は和風というのにこだわりはないので、とりあえず炒めてしまえば美味しいものになると考えています。

 

昔、おばあちゃんが鍋に入れたらみんな一緒だって言って何でもかんでも鍋に入れていたことがあるのですが、そういうイメージですね。

 

――車内めしは、ゴミ清掃に行った時のお昼休憩時にアップされているものなのでしょうか?

そうです。コンビニで昼食を買おうとすると、飲み物も一緒に買えば700円~800円くらいかかります。その金額ももったいないと思うようになり、自分で作るようになりました。

 

 

――清掃員の朝は早いと伺っていたのですが、それよりもさらに早く起きられているということですか?

いいえ、僕の場合は前日に仕込んでいます。あとは冷蔵庫に入れて、朝にそれを持って行っていますね。

 

――Xに載せていた以外にも、捨ててしまいがちな食材を活用した料理はありますか? やはり野菜が多いのでしょうか?

そうですね。葉っぱがついているものは、大抵捨てられていますから。大根の葉っぱも食べられますが、捨てる人が多いですよね。

 

ただ何でもかんでも捨てるのがもったいないからと言って食べるのも危険です。例えば、トマトのヘタ。実はこれには毒があるため、食べてはいけない部分です。もったいないと思っても、まずはネットで検索をすることをお勧めします。

 

例えば「野菜 毒 非過食部分」などで検索をすると、色々と出てきます。ジャガイモの芽の部分も毒ですし、小さいジャガイモで青くなっているものはソラニンが発生しているので、食べない方がいいです。

他には、いんげんはちゃんと火を通していないと、強烈な下痢になるということも書かれています。ゴーヤやズッキーニの場合は、過度に熟するといけない、ということも書かれていますね。

 

――そうやって調べていくと、色々な発見がありそうですね

知ることは良いことだと思います。

気になることが出てきたら、みなさんもぜひ調べてみてほしいです。

 

サークル

捨ててしまいがちな食材を有効活用しようと考えたきっかけ

――食品ロスを減らそうと考えたきっかけは何かありますか?

ゴミ清掃員をしていて、様々なゴミを見てきましたが、豆腐を開けないまま捨てたり、食パンも賞味期限が来たから数枚残したまま捨てたりしているのを回収していると、もったいないなーと感じていました。

ですから、まずは自分だけでも、食品ロスをなくそうと考えました。

食品ロスをなくせば、ゴミが減りますし、お金の節約にもなりますし、良いことしかありませんから。

 

――東京都のゴミ袋には料金が含まれているんでしょうか?

 23区に有料袋はありません。ただ調布市など「市」になると有料袋ですし、有料袋が高いところもあります。

 

――福岡は有料袋が高いので、ゴミを減らそうという気持ちにはなります

ゴミを捨てるのにお金がかかるとなると、そういう心理になりますよね。

有料袋で日本一高いところは北海道のえりも町で、45リットルの袋が1200円ですね。つまり、1回ごみを捨てるだけで200円かかるということです。こういう場所には、物を送るのにも気を使いますね。ゴミになってしまうことがあるので。

 

――ゴミを処理するには、どこかしらでお金がかかっているという感覚は持ちたいですね

おっしゃる通りです。可燃ごみは、ゴミを燃やしているのではなく、お金を燃やしているみたいなものです。

ペットボトル、瓶、缶は売ればお金になりますが、可燃ごみや不燃ごみで出すとマイナスしか生みません。処理をするのには、税金がかかっているということも忘れないで欲しいところです。

 

――確かにそうですね。今日もありがとうございました。

 

―― 書籍/活動紹介 ――

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