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㈱スギヨ – SDGs企業紹介|リンクウィズSDGs

SDGs活動紹介

カラフルボーダー

SDGs OPERATIONS

全社員、一丸となって「開発」を――
カニカマなど食文化でつなげる持続可能な社会

㈱スギヨ

社員一人ひとりが挑戦する意識を持った「開発型企業」

株式会社スギヨは380年前、江戸時代初期の加賀藩(石川県七尾市)の鮮魚問屋、網元として創業しました。

首都圏から距離が離れているため、他社と同じ商品では競争できないと考え、「他社が作れない高価値で質の良い製品」を目指し、「開発型企業(※1)」を経営方針の一つとしています。

この「開発」は商品開発だけではなく、管理本部や営業本部など全社員にわたって「開発者精神を持って取り組もう」という意識を企業風土として持っています。

2022年度、ビタミンちくわ70周年、法人化60周年、カニカマ50周年、と周年イヤーが重なり、この開発型企業の意識を全社員で共有するために「チャレンジ企画」を実施。SDGsをはじめとし、社員一人ひとりが新しいことを考え、挑戦する意識を醸成しています。

 

※1 開発型企業:新しい製品やサービスを開発し市場に提供する企業。継続的なイノベーションと成長を追求し、研究開発や技術革新等に注力する企業の姿勢を表す。

 

 

ビタミンちくわやカニカマなど
魚のすり身から創り上げたヒット商品

スギヨがちくわの製造を始めたのは、明治40年(1907年)のこと。タラや近海で獲れた稚魚を原料に、竹串にすり身を巻きつけ、木炭で手焼きする素朴な製法からスタートしました。その後、戦後のビタミン不足を受けて昭和27年(1952年)に「ビタミンちくわ」を発売、爆発的にヒットしました。

そしてスギヨが世界初のカニカマを発売したのが昭和47年(1972年)。元々は中華料理の前菜などに使われるクラゲの代替品の開発から生まれた「奇跡の失敗作」とも言えるものでした。

人工クラゲの開発を進めるうち、見た目や透明感、コリコリとした食感は再現できたものの、最終的に調味料などを加えると弾力がなくなり、コリコリとは程遠い食感に。そうした中で発見したのが「カニに似ている」ということです。

そこで開発をカニへシフトし、世界初のカニ風味かまぼこ「かにあし」を発売しました。当初は「刻んだかまぼこなんて売れないよ」と市場の方に言われましたが、板前さんに料理してもらったところ、立派なカニの代用品になることを発見し、市場へと拓けていけました。

築地市場に出し始めた途端に話題となり、トラックが到着すると同時に業者で奪い合いになるほど。こうした市場の開拓にあたっても、営業マンに至るまで開発者精神を持って取り組んだ結果だと考えています。

 

 

コピー商品ではなく「知恵の食品」
「カニカマ」を開発するのではなく、新たな食品を創ること

スギヨが商品を開発する際に意識するのは「カニカマ」を作るのではなく、知恵と創意工夫を凝らして全く新たな食品、食文化を創り上げていくことです。

「カニカマを目指す」のではなく、「カニを目指す」こと。この両者には大きな違いがあります。

平成16年(2004年)、スギヨの持てる技術のすべてを注ぎ込んだ最高傑作「香り箱」は味、食感、見た目のすべてにおいて、本物のズワイガニの雌(コウバコガニ)のようなクオリティを実現し、第45回農林水産祭で天皇杯を受賞しました。

その後も平成19年(2007年)に「大人のカニカマ」ではスワイガニの雄を、令和5年(2023年)に「香り箱 極」ではズワイガニの雌と雄のいいとこどりをした現実には無い新たな食品を創り出すことに成功しています。

  • 大人のカニカマ
  • 香り箱 極

ズワイガニの危機に貢献!? 究極のカニカマで理想のズワイガニを体現
Link with SDGs 《SDGsニュース

下の画像は昭和55年から社屋に掲げられたものです。SDGsという概念さえない昭和の時代から、スギヨは知恵を活かして省資源に貢献することを志していることを示していました。

江戸時代に創業し、漁業に携わっていたスギヨは海の資源の大切さを身をもって知っており、受け継いできました。

その結果、蒲焼き風かまぼこ「うな蒲ちゃん」の発売など、現在の商品開発へとつながっています。

 

 

 

各部署のメンバーが集まり、SDGsへの取り組みを推進

水産資源と密接に関わり、企業活動として取り組んできたスギヨですが、2022年度からSDGsへの具体的な活動もスタートしました。

SDGsの推進にあたっては各部署の主要メンバーが集まり、まず講習会を行い、SDGsの重要性を共通認識として持ち、アイデアを出し合い推進しています。

→SDGs達成へ向けた取り組み内容はこちら

例えば魚だけを主原料にするのではなく、「畑のからあげ」――大豆ミートを使った商品などの開発や、食品包装の工夫、農業参入など新たな取り組みも開始しています。

2007年に始めた農業では耕作放棄地を再生させ、キャベツやりんごを栽培。次世代へ農地をつなぐことに貢献しています。

 

この他、働きやすい環境づくりとして有給休暇の消化率の向上、女性の管理職起用、男性の育児休暇取得など社内環境の整備も進めています。

こうした一連の活動をもって、スギヨは人々の健康や、環境に配慮した消費・サービスを提供しながら、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいます。

 

「香り箱 極」Link with SDGs編集部にて撮影。このクオリティの商品が市販されており、一般家庭でリーズナブルに召し上がることができる
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