当サイトを最適な状態で閲覧していただくにはブラウザのJavaScriptを有効にしてご利用下さい。
JavaScriptを無効のままご覧いただいた場合には一部機能がご利用頂けない場合や正しい情報を取得できない場合がございます。
グリーンボトルハウス – SDGs企業紹介|リンクウィズSDGs

SDGs活動紹介

カラフルボーダー

SDGs OPERATIONS

個性を受け入れて、自立を支援する。
見えない障がいも取り残さない社会へ

グリーンボトルハウス
( ㈱Tamenas)

一人ひとりの個性に向き合う、放課後等デイサービスの役割

放課後等デイサービスは、障がいや発達に特性を持つ子どもたちが放課後に利用できる福祉サービスです。

一般的な学童保育所との大きな違いは、療育の機能が備わった場所であるということ。障がいに理解のある専門スタッフが在籍し、社会性を学ぶ機会を設けたり、必要に応じて訓練を行なったりします。

株式会社Tamenasが運営する放課後等デイサービス「グリーンボトルハウス」では、1日10名前後の子どもたちが来所し、一人ひとりの特性に対して必要な療育を個別性をもって行なっています。

 

発達障がいを持つ人の場合、社会に出るまでは「ただの落ち着きがない子」「言うことを聞かない子」などと思われ、周りの理解がない中で過ごしていくと、結果、社会に出てもその経験が本人の困り感を作り出す原因となることも多くあります。

その繰り返しによって人間関係に困難が生じたり、引きこもりになってしまう、いわゆる二次障害を招く結果にもつながりかねません。

そうなってしまうことは絶対に避けなければいけません。早期発見・早期療育が大切というのは、その状況を作り出さなということにつながるのです。

 

グリーンボトルハウスという名前の由来は、調和を表す「グリーン」を基調に、「ボトル」のようにさまざまな個性のある子どもたちを受け入れ、家のように安心して過ごせる「ハウス」のような空間を作りたいという思いからです。

放課後の1〜2時間という限られた時間の中で、適切な療育を行うためにも、スタッフ一人ひとりが正しい知識と理解を持ち、子どもたちの特性を把握できるように心がけています。

 

 

構造化された環境で、だれもが過ごしやすい社会に

グリーンボトルハウスの特徴は、「構造化」にあります。

構造化とは、生活や学習のさまざまな場面で、その意味を理解し見通しを持って行動しやすくする仕組みのこと。とくに、自閉スペクトラム症の人たちには有効な教育支援として従来から重視されてきました。

実際に、通所している中で変化が見えてきた子もいます。通い始めたばかりの頃は好きなことができないとすぐに癇癪やパニックを起こしていた子が、半年ほどの療育を通して少しずつ、活動に取り組める時間が増えてきました。スケジュールによって、ここで何を求められているかを見てわかる環境になったことが、その児童の行動を変化させ、行動の安定につながったのだと思います。

見える化されたスケジュールは「これが終わったら、好きなことができるんだよ」という見通しにつながり、行動のモチベーションにもつながります。

 

 

療育のシーンだけでなく、社会の中で構造化された環境は、障がいや特性の有無にかかわりなく全ての人の生活を助けるものです。

たとえば、駅のホームでドアに並ぶための線や、トイレの男女マークのサインなどにより、混乱や不安が取り除かれています。特性がある人が過ごしやすい社会は、全ての人にとって過ごしやすい社会であり、それこそがノーマライゼーションだと思います。

 

 

社会モデルの視点で取り組む療育活動、

今後は生涯のサポートを目指して

グリーンボトルハウスは、開所して3年目とまだ歴史の浅い事業所ですが、私たちが当たり前だと思って過ごしてきた社会は、角度を変えれば全く当たり前ではないということに日々気づかされるばかりです。

社会には「困り感」を持って生活している人たちがたくさんいます。

その困り感はどこからきているのか?を考えられるようになれば、障がいや特性を持つ人そのものに問題があるという障がいの個人モデルの考え方ではなく、環境や社会そのものを変えれば困り感を解消できるかもしれない、という社会モデルの視点が生まれてくるのだと思います。

私たちは、常にその視点での支援を心がけています。

 

スタッフの教育やスキルアップも、重要な鍵となっています。放課後等デイサービスは、保育士、心理士、作業療法士などの資格を持つスタッフで構成されることが多いですが、資格を取る過程で発達障がいについて専門的に学ぶかというと、そうではありません。実際には働きながらプライベートの時間を削って勉強しなければ、スキルアップを計れないのが現状です。スタッフの負担を減らし、放課後等デイサービスの事業所全体のサービス底上げを目指すためにも、社会全体の理解や認知が進み、研修の制度や待遇が整備されていくことが必要です。

 

 

子どもたちが通う学校の先生が、グリーンボトルハウスでの様子を見に来ていただけることもありますが、まだ、学校と密な連携がとれているかというと、課題点も多いのが現状です。
学校は学習指導要領に沿ってカリキュラムが決められています。

一方グリーンボトルハウスは、『療育』という視点から、最近接領域を大事にしています。最近接領域とは、すでに一人でできることと、まだできないことの間にある、『今はまだ一人ではできないけど、助けがあればできる領域』のことです。
グリーンボトルハウスでは、子どもたちが今できることと、今はまだできないことをしっかり把握しながら、無理をさせず支援していくことが、成功体験に導く最適な環境だと考えています。
この考え方は、今の学校教育の現状とは違う部分です。ただ、中心となるのは子どもたちですから、考え方が違っても、学校生活の中で児童が困っていれば、学校にも理解をして頂けるように訴えていこうと考えています。

 

今後もグリーンボトルハウスという小さな場所からではありますが、私たち支援者だけでなく、社会全体の理解が進むように、発信しながら療育活動を行なっていきたいです。

また、現在のグリーンボトルハウスは放課後等デイサービスの事業のみで、最長でも20歳までしかサービスを受けられません。

今後は、放課後等デイサービスを拡張していくと同時に、未就学の期間や卒業後から老年期まで、生涯を通してサポートできるような会社でありたいと考えています。

 

 

閉じる

注目の記事

特集記事一覧