Keep Our Oceans Amazing(わたしたちの素晴らしい海を未来に残そう)
「Keep Our Ocean Amazing(わたしたちの素晴らしい海を未来に残そう)」は、映画「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」公開とあわせて実施されている、海洋環境保護の行動を喚起するディズニーのグローバルキャンペーンです。
このキャンペーンは世界的な環境団体であるThe Nature Conservancy(TNC)と、映画アバターで登場する惑星「パンドラ」の美しさとリンクした地球の10種類の海の生きものとその生息地の保護を支援するものです。
具体的な取り組みは?
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バーチャルの世界に広がるパンドラの海「バーチャル・パンドラ・オーシャン」に、「アバター」をモチーフにした自分だけの海の生きもの「クリーチャー」を作ると、1体ごとにTNCへ5ドル寄付される仕組みです。
この取り組みは2022年12月から行っており、最大100万ドルの寄付を目指しています。
日本独自の活動としては、沖縄美ら海水族館で海洋生物を紹介する特別講座が開催されました。
以下の10種の海洋生物の中から、沖縄の海に生息し、沖縄美ら海水族館でも飼育されている「タイマイ」「マンタ」「ジンベエザメ」について佐藤統括が紹介。
芸能人のココリコ田中さんがサプライズゲストとして登場し、子どもたちと一緒に「バーチャル・パンドラ・オーシャン」でクリーチャーを作るデジタル体験も行っています。
10種類の海の生きものとその生息地とは?
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Keep Our Ocean Amazingで保護する海の生きものと生息地は以下の10種です。
いずれも絶滅危惧種から海の生態系をつくっている生きものまで、海の美しさを守るために欠かせない存在です。
TNCは先住民族や地域コミュニティと協力して、これらの種が世界中で直面している課題に対する解決策をつくり、人々と野生生物の両方の繁栄を目指します。
ベルーガ(シロイルカ)
北極圏の沿岸海域に多く生息する白いイルカです。英語圏ではベルーガ(Beluga)、White whaleとも呼ばれます。
シロナガスクジラ
現存する最大の動物で体重は約200トン、90歳まで生きます。1日に4トンもの小さなオキアミを食べながら海洋に栄養分を分配し、海の健康にとって重要な存在です。
ジンベエザメ
現存する最大の魚で、成体は全長1.5~2.5mに成長します。プランクトンを食べ、餌を探すために遠くまで移動することから、「優しい巨人」とも呼ばれます。
タイマイ
主にラグーンやサンゴ礁に生息する海亀です。海綿を食べ、サンゴが育つ環境を作ることで知られています。
マナティー
1日に最大8時間も餌を食べ、1日に体重の約4~9%を消費する草食動物です。
マンタ
高い知能を持ち、絶滅の危機に瀕している魚です。翼を広げると約9メートルにもなります。
スズメダイ
サンゴ礁に生息するカラフルな熱帯魚です。サンゴのかけらを歯で砕いて白い砂にし、美しい砂浜をつくります。
スタグホーンコーラル
形が鹿の角に似ていることから名づけられたサンゴです。サンゴの中では最も成長が早く、1年に約15cmほど成長します。
アシカ
世界各地に生息する哺乳類で、海辺の砂浜や岩場を好みます。群れで行動することが多く、社交的で遊び好きです。
マングローブ
マングローブは3000種類以上の魚の生息地と隠れ家を提供し、たくさんの炭素を蓄え、1億2000万人以上の人々に生計の手段を提供しています。
ディズニーと海洋生物保護の取り組み
ディズニーは生物多様性のために、海洋生物の保護を支援してきた長い歴史があります。
今日までにディズニー保護基金(Disney Conservation Fund)は野生生物の保護活動を行っている非営利団体に、1億2,000万ドル以上の支援を行っており、そのうちの約2,000万ドルは海洋生物や海の環境を守る活動などに提供されています。
この一連の取り組みはディズニーの生物保全活動「ディズニー・プラネット・ポッシブル」の一環で、人と野生生物の住まいである地球を健全に保つために行われているものです。