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㈱高田工業所 – SDGs企業紹介|リンクウィズSDGs

SDGs活動紹介

カラフルボーダー

SDGs OPERATIONS

プラント事業で培った
技術と情熱をSDGsへ

㈱高田工業所

溶接工からはじまった歴史、受け継がれる情熱

2020年に創業80周年を迎えた株式会社高田工業所は、工場の設備(プラント)の建設やメンテナンスを行うプラント事業を主とする企業です。創業者自ら溶接工としての高い技術を持ち、その溶接技術や施工技術は現在でも脈々と受け継がれています。

 

「純情」「情熱」「希望」という社是を大事にしており、社員にも受け継がれ、根付いています。とくに「純情」の思いは強く、モノづくりにかける真っ直ぐな想いを大切にしています。経営理念の中にも「人間創造」とあるように、人が資産と考え人材育成にも時間をかけています。
お客様からも「高田の社員は真面目ですね」と褒められる所以は、必ず納期を守る忠実さと、お客様に真摯に対応する誠実さにあるのではないかと思います。いい意味で泥臭く、人間味のある情熱的な思いがある社員が多くいます。

 

 

大企業だからこそできるSDGsへの取り組み

近年は、お客様が建設される設備も、バイオマス発電や水素ステーションなど環境に配慮したものが増えてきました。そういった設備の建設には、特殊な溶接技術や管理能力が必要で、高い技術力を持った高田工業所だからこそ対応できる分野だといえます。

 

持続可能な社会を目指す取り組みのひとつとして、「たかだ基金」の活動があります。たかだ基金は、今から27年前の1995年に設立された社会貢献のための組織で、清掃活動やボランティア、福祉施設への寄付などの社会貢献活動を継続的に行なっています。

もちろん、設立当時はSDGsという概念はまだなかったのですが、企業は地域社会と共存しなければ存在意義がない、社会に対して果たすべき責任があるという認識を強く持っていました。

 

また、2040年に創業100周年を迎えるにあたり「2040みらいプロジェクト」を立ち上げ、若手や中堅社員が中心となって持続可能な事業計画のアイデアを出し合っています。たとえば、事業としては養殖と水耕栽培を掛け合わせて循環させるアクアポニックスや、ロボットやアバターでの遠隔操作など、具体的なビジョンマップを描きながら実現に向けて取り組んでいます。

 

社内においても2040みらいプロジェクトのメンバーが中心となって、社員のモチベーションを上げ高いパフォーマンスを発揮できる環境づくりに取り組んでいます。

まずはコミュニケーションの活性化を目的に、社長が若手社員と直接食事をしながら意見を聞くミーティングの場を設けたり、自由な発想を促すと共にダイバーシティを推進するためカジュアルウェアを推奨したりと、少しずつですが社員同士のコミュニケーションが向上してきていると感じています。

 

 

 

培った技術と意識は海へ。海を守る「宗像ウニプロジェクト」始動

2022年4月からスタートした「宗像ウニプロジェクト」も注目されています。
きっかけは、高田工業所が宗像市に社有地を有していたという縁でした。宗像市の地域課題を洗い出す中で、温暖化やウニなどの藻食生物の食害により海藻が繁茂しなくなる「磯焼け」の問題が見えてきました。磯焼けの拡大を防ぎ、今ある藻場を守るためには、まず大量の空ウニを駆除しなければなりません。

 

 

一方で、駆除対象のウニは餌の海藻不足によって十分に発育しないため、商品価値がありません。そのままでは廃棄物となりますが、餌を与えて育てれば食用として出荷することもできます。

ウニを養殖するための水槽や管理装置は、高田工業所のプラント事業で培った技術が応用できるはず。こうして、磯焼けと駆除ウニの問題に宗像市や協力機関と協働で取り組むビジョンが生まれました。

 

ウニの餌としては、福岡のうどんチェーン店「資さんうどん」でだしに使用した昆布や、北九州のブランド野菜「合馬たけのこ」の商品化できない部分、レストラン「ぶどうの樹」の廃棄野菜類など、今までは廃棄されていたものを利用しています。

異業種でコラボしつつ、廃棄物を活用して利益を生み、宗像の海や生態系を守るという循環を生み出せる取り組みでもあるのです。

 

 

2022年11月現在は、第3回目のウニの養殖を行なって研究を重ねているところです。今の時点でも、試食段階では商品化できるレベルの味になっており、今後数年かけて事業化に向けた検討を進める予定です。

プロジェクトの成功によって、日本全国の磯焼けの海を救うきっかけとなれば幸いです。

 

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