ミッキーマウスも応援!ディズニーがこども病院への支援を拡大し、国立成育医療研究センターに大規模なプログラムを提供
病気と闘う子どもたちとその家族を支援するウォルト・ディズニー・カンパニーの世界的な取り組みの一環として、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社は、東京都世田谷区にある国内唯一の国立高度専門医療研究センター、国立成育医療研究センターへディズニーのキャラクターに囲まれて過ごせる5つのプログラムを提供しました。
同研究センターでは、6月19日にオープニングセレモニーが実施され、ミッキーマウスもスペシャル・ゲストとして応援に駆けつけました。
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社について
ウォルト・ディズニー・カンパニー(米国本社)は、1959年に現地日本法人を設立し、日本市場に本格参入。2000年4月に日本国内の複数の関連子会社を統合、2002年8月にウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社に社名変更し、ディズニーのビジネスを日本で管轄。
ディズニーは「一人ひとりが、自分の存在を認められ、理解されていると感じられる、誰もが居場所のある世界」「人と野生動物が共存する、バランスのとれた地球」「希望と可能性に満ちたコミュニティ」の3つの実現を、物語、体験、事業、CSR活動を通じて目指している。
病気と闘う子どもたちに楽しみと安らぎを。
ディズニーの支援活動
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社は、NPO法人 難病のこども支援全国ネットワークの協力のもと、昨年より開始したこども病院への支援を拡大し、東京都世田谷区の国立成育医療研究センターへ、子どもたちに勇気と安らぎを与える5つのプログラム ➀廊下を飾る約80メートルの壁紙 ②インタラクティブな体験ができる専用アプリ ③共有スペースで楽しめるムービー・シアター ④ディズニーキャラクターがデザインされた病衣 ⑤ディズニーキャラクターが描かれたスタッフバッジ を提供しました。
(詳細は後述)
この支援は、大好きなディズニーのキャラクターや物語に触れることで、慣れない病院生活の不安が和らぎ、病気と闘う子どもたちとその家族が安心して過ごせることを目指した、ウォルト・ディズニー・カンパニーの取り組みの1つです。生前のウォルト・ディズニーが、ディズニーのアニメーターやキャラクターを連れて入院している子どもたちを訪問した支援の歴史を受け継いでいます。
日本では2022年に、日本で初めて神奈川県立こども医療センターにディズニーのキャラクターをあしらった壁紙が提供されたほか、冬休みを迎える年末年始のタイミングにあわせて、こども病院や子どもを支援するNPO団体に、ディズニーストアの人気商品から50種類以上、3,700個の商品を提供するなど、様々なかたちで継続的な支援が行なわれています。
2023年も、上記の国立成育医療研究センターを含む国内6病院に、ディズニーデザインの病衣の提供がテスト導入されるなど、支援の拡大が発表されています。
ミッキーも登場した6月19日のセレモニー
日本で最大規模の小児・周産期・産科・母性医療を専門とする、国内唯一の国立高度専門医療研究センターである国立成育医療研究センターでは、今回のプログラムの提供を受け、6月19日にオープニングセレモニーが行なわれました。
セレモニーでは、登壇した3人がそれぞれ次のように述べました。
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
代表取締役社長 キャロル・チョイさん
「私たちは過去100年間、ディズニーのキャラクターや物語が喜びや勇気を与えてくれることを目の当たりにしてきました。現在、世界中の700以上の子ども病院や小児用施設にディズニーの魔法をお届けしていますが、これらのプログラムがどれほど重要で、喜びをもたらすことができるかを知っています。この国立成育医療研究センターでも、それが実現できることを楽しみにしています。また、わくわくするプログラムを今後さらに多くの病院に広げていくことが待ち遠しいです」
認定NPO法人 難病のこども支援全国ネットワーク 専務理事 福島 慎吾さん
「病院という制約の多い環境で、子どもたちはつらい治療や検査に対して不安や恐怖を感じています。そんな中で、子どもたちやそのご家族に、安らぎや勇気などポジティブなメッセージを与え、本来の“家族の力”を引き出せるものとして、このようなプログラムはとても意義があると考えています」
国立成育医療研究センター 病院長 笠原 群生さん
「職員一同、病院にこのようなキャラクターがセッティングされたことにとても感謝しています。こういった活動が全国に展開されていけばいいなと考えています。病院にはどうしてもネガティブな感情を持ってしまいがちですが、このディズニーの壁紙などで、病院はちょっと楽しい、キャラクターに会える、という気持ちになって、また物語を想像することで、検査などにも耐えていけるんじゃないかと思います。これからも病気に打ち勝っていけるように、お子さんや妊産婦さんの治療を全力で応援してまいります」
また、今回提供されたディズニーデザインの病衣を着用したこども3人と看護部長も出演、さらに、子どもたちを応援するためミッキーマウスがスペシャル・ゲストで駆けつけました。
病院内で見学していた子どもや家族から大きな拍手が沸き上がり、温かいムードの中セレモニーは終了しました。
ディズニーキャラクターに囲まれて過ごせる5つのプログラム
今回、国立成育医療研究センターに提供されたのは、以下の5つのプログラムです。
➀約80メートルの壁紙 / ②インタラクティブな体験ができる専用アプリ
病院内の廊下の壁に、ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズのキャラクターが点在し、約80メートルに渡って装飾されています。
採血などに不安を感じる子どもたちの気持ちを和らげたり、親子の会話が弾む空間になるよう工夫されています。
③共有スペースで楽しめるムービー・シアター
共有スペースに、米国のディズニーランド・リゾートにある「メインストリート・シネマ」を模したデザインのモニターが設置されました。
映像では、公式動画配信サービスの「ディズニープラス」で、最新作から人気作までディズニーの物語を楽しむことができます。
④ディズニーキャラクターがデザインされた病衣
ディズニーが、NGO団体スターライト・チルドレン・ファンデーションと協力して制作しているスターライト製の病衣で、ミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダック、グーフィーの人気キャラクターがデザインされた4種類。
子どもたち自身が好きなキャラクターを選んで着ることで、快適さと小さな楽しみを届けます。
病衣の提供は2018年から米国で本格的に始まり、今回は国立成育医療研究センターを含む日本国内の6つの病院(岩手県立中央病院、岩手県立中部病院、神奈川県立こども医療センター、群馬県立小児医療センター、国立成育医療研究センター、 静岡県立こども病院)で計2,400着が順次テスト導入されます。
⑤ディズニーキャラクターが描かれたスタッフバッジ
ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズのキャラクターが、おなじみのメッセージ付きで描かれた計16種類のスタッフバッジ。
医師や看護師がつけることで、子どもたちとの円滑なコミュニケーションをサポートします。
ディズニーは、「患者のみなさんが最も必要とする時に安らぎと希望を届けることを目指し、世界中の子どもたちにむけて活動を継続してまいります」と表明しています。
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